デスクツアー動画を撮影するのに必要な機材
デスクツアー動画を撮影するのに、最低限必要な機材をまとめました。
カメラスライダー
カメラスライダーは、カメラを乗せるレールのようなもので、動画撮影をしながらカメラをスライダーの上で移動させることで、印象的なカメラワークを表現できます。
デスクツアーを撮影するのに、カメラスライダーはとても効果があります。
デスク全体を横移動しながら見せることができたり、被写体を滑らかな動きで見せることでグッと惹きつけるような演出が出来ます。
カメラスライダーを使って、ワンランク上の映像を目指しましょう。
三脚
カメラスライダーは三脚に乗せることによって設置します。
スライダーの位置や角度、高さなどの設定は三脚を使って調整します。
カメラスライダーは左右に長い構造になっているので、バランスを崩さないように、足元のしっかりした三脚を選びましょう。
4K撮影が可能なミラーレスカメラ
デスクツアーのように、モノのディティールを詳細に表現するためには、4Kによる高画質な撮影がおすすめです。
そのための撮影機材として、4K動画の撮影が可能なミラーレスカメラを選びましょう。
スマホでも4K撮影はできますが、デスクツアーのように室内の暗い環境での撮影の場合、センサーサイズの小さなスマホでは画質が落ちます。
ミラーレスカメラは大きなセンサーで撮影できるので、光量の少ないなかでもキレイに、そしてダイナミックレンジの広い豊かな動画が撮影できます。
ミラーレスカメラはレンズ交換も可能です。デスク全体を撮るには広角レンズが良いですし、小さいものを大きく撮りたければマクロレンズに切り替えることもできます。
撮りたい映像に合わせたレンズを選べるのもミラーレスカメラのメリットです。
なぜカメラスライダーが必要なのか
カメラのアングルを移動する方法には、カメラの手持ち撮影やスタビライザーを使う方法もあります。
ですが、どうしても手ブレや速度ブレが発生してしまうので、じっくりと被写体を見せたい映像にはその不安定さがノイズになってしまいます。
カメラスライダーの最大のメリットは、カメラの導線が固定されるため、安定した滑らかな映像になること。
それによって、視聴者が被写体に没入できるような演出が可能になります。
特に、雰囲気のあるゆっくりとした画面移動を演出するような場合は、この安定感と滑らかさが必須です。
おすすめのカメラスライダー
カメラスライダー選びのポイント
耐荷重をチェックする
耐荷重の確認は必須です。
カメラスライダーに乗せるのはカメラだけではありません。
カメラに付けるレンズも重いものですし、カメラを設置するときに雲台を使う場合はその重さも加算されます。
またスライダーは横に長い作りになっていて、その端に重いカメラが移動した時にしなってしまうと、画面が傾きます。
ある程度の重さまでは対応できるような、余裕のある耐荷重のものを選びましょう。
手動か電動か
カメラスライダーには手動のものと電動のものがあり、それぞれ一長一短があります。
手動のメリットは、スライダー自体が比較的安価であることや軽いこと、手でスライドさせるため、移動スピードを任意に変化させることができるなどがあります。
デメリットは、一定の速度を維持させることが難しいことです。
ある程度の技術が無いと、不自然な速度ムラを起こしてしまいます。
電動の場合はその逆になるわけですが、電動の場合でしか撮れないような映像があります。
例えばカメラを縦に移動させる場合。手動では重力とバランスを取りながらカメラを移動させる必要があるため、安定したスライドは相当難しくなります。
また、長時間自動でスライドすることが出来ます。
タイムラプスを撮影する場合など「ひと晩かけて端から端まで一定速度で移動させる」ことも可能です。
特に、デスクツアーの撮影でスローなカメラワークの演出がしたい場合は、電動がおすすめ。スロー映像では、移動が安定していないと不自然さが目立ってしまうからです。
電動は操作もスマホアプリから簡単にできます。
持ち運びやすさ
カメラスライダーを使うためには、本体とともにカメラ・レンズ、そして三脚も一緒に持ち運ばなくてはなりません。
それぞれ重くて大きいもののほうが安定するわけですが、移動するには大変です。重いものは持ち出しにくくなってしまいます。
安定感とともに移動しやすいバランスの取れた重さを選ぶことが大切です。
可動域の長さ
可動域とは、カメラスライダーに乗せたカメラが移動できる距離のことです。
これが長いほど映像で動かせる距離も長くなりますが、スライダーも大きく重くなってしまいます。
室内のデスクツアーで使用するのであれば、持ち運びすることも少ないと思いますので、撮りたい映像に合わせた可動域のスライダーを選ぶのが良いでしょう。
おすすめのカメラスライダーをご紹介します。
【電動】エーデルクローン SliderONE v2
耐荷重 | 9kg以下(垂直動作時は2.3kg以下) |
駆動方式 | 電動 |
本体重量 | 1.1kg |
スライダー稼働領域 | 20cm |
エーデルクローンのSliderONE v2は、小型・軽量のスライダーです。
可動域は20cmと小さいものの、電動で動作を制御できるので、例えば机上のガジェットを撮影する場合にも安定して滑らかな動作で写すことができます。
お手軽ながら印象的な映像を撮影できるので、多くのYoutuberも使っているようです。
【手動】エーデルクローン Wing
耐荷重 | 6.8kg以下 |
駆動方式 | 手動 |
本体重量 | 1.4kg |
スライダー稼働領域 | 40cm |
エーデルクローンのWing。こちらの特長は、レールではなくホイールを使ってカメラをスライドさせるところ。
動画を見ていただくと分かる通り、手動でもかなりスムーズです。
また、小型であるにもかかわらず、40cmという広い可動域があります。
レール式ではないので、縦方向にカメラをむけて後ろに引いた場合でもスライダー本体が写りこみにくい点も大きなメリットです。
【電動】Zeapon Motorized Micro 2
耐荷重 | 4.5kg以下 |
駆動方式 | 電動 |
本体重量 | |
スライダー稼働領域 | 54cm |
ZeaponのMotorized Micro 2のスライダーの最大の特徴は、レールの長さが33cmであるにもかかわらず、可動域が54cmもあることです。
カメラの移動に合わせてレールそのものも左右に移動するので、レールの長さよりも広く可動できます。
そして電動駆動では、スマートフォンからのリモートコントロールができるのはもちろん、物理ボタンも付いています。
いちいちスマホアプリを起動しなくても良いので、手早く撮影することが可能です。
カメラスライダーを取り付けるのにおすすめの三脚
カメラスライダーは固定して使います。
そのため雲台を上下左右に動かせる動画用三脚だけではなく、カメラ用三脚のどっしりした頑丈なものも使用できます。
三脚も耐荷重のチェックが重要です。
スライダーの重量だけではなく、その上に設置するカメラ、レンズ、さらにカメラを取り付ける雲台の重さもかかるからです。
また、カメラスライダーは左右に長い構造になっていて、その端まで重いカメラが移動します。
そこでバランスを崩さないように、耐荷重には余裕のあるものを選びましょう。
Manfrotto MKELMII4BK-BH
ManfrottoのMKELMII4BK-BHは小型軽量の三脚です。
自重は1.55kgと軽量であるにもかかわらず、最大耐荷重は8kg。折り畳んだときの長さが42.5 cmと短いので、持ち運びや収納もしやすいですね。
Manfrotto MKBFRA4GTXP-BH
格納した時の長さが43cmと扱いやすいサイズでありながら、最大耐荷重は12kgまです。
マクロ写真を撮るための三脚なので、各脚を90度に開き地面にペターっと這った状態にできるなど自由度の高いセッティングが可能です。
脚を大きく広げられるというのは、カメラスライダーのように長くて重いものを載せるときにも効果を発揮します。
Benro Adventure 2 TAD28AIB2
中国を代表するメーカーであるBenroのAdventure 2 TAD28AIB2は自重が2.21kgで最大耐荷重は10kg
Benroの三脚の最大の特徴は長期保証があること。本製品もAmazonで購入すると3年から5年の保証が付くようです。
Leofoto Ranger LS-324C+LH-40
自重が1.88kgであるのに対して、最大耐荷重はなんと15kg
こちらの三脚も各脚90度回脚まで可能ですので、かなりの安定感と自由なセッティングができそうです。
おすすめのミラーレスカメラ
Sony α7 IV ILCE-7M4 ボディNew
2021年12月17日、動画ユーザーにとって待望のミラーレスカメラがSONYから発売されました。
α7 IVです。Sonyのカメラは動画撮影に向いていることで有名で今では多くのYouTuberが使用しています。
Sonyのカメラが使われているのは理由は主に下記の理由です
- AFが優秀であること
- ダイナミックレンジが広くて諧調が豊かであること
- レンズが豊富であること
α7 IVもさらに動画機能を進化させて、デスクツアーをするのにはとても良いカメラになりました。
本機はフルサイズのミラーレスカメラ。センサーサイズが大きいので、光量の少ない室内で撮影することになるデスクツアーでも高画質な映像になります。
もともとSonyのミラーレスは他社製品に比べてダイナミックレンジが広いと言われていますが、4-2-2の10bitサンプリングに対応したことでさらに豊かな諧調表現も可能になりました。
4K60fpsでの撮影も、少しクロップはされてしまいますが可能です。
再生フレームレートを24fpsや30fpsとするならば、4Kの高画質でも滑らかなスロー再生が可能になります。
α7 IVは、カッコいいデスクツアーで映像が撮れるおすすめのカメラです。
Sony α7 III ILCE-7M3 ボディ
α7 IVはたしかに素晴らしいカメラですが、最新機種ということもあり価格がまだまだ高いので、なかなか手が出せない方もいらっしゃるかもしれません。
そうであれば一代前の機種であるα7 IIIもまだまだおすすめです。
Sony機のメリットである優れたAFや諧調豊かな画質、レンズの豊富さは同じで、後継機が出たことで中古市場に多く流通しています。
2021年12月現在、中古であれば18万円台で入手できそうです。
4K撮影も30fpsまでですが可能ですので、精細な映像を撮ることができます。
カメラスライダーの最大のメリットは、視聴者を惹きつけるような安定した滑らかな動きの映像が撮れること
これはデスクツアーのように、机周りのカッコよさやガジェットのディティールを表現したい時には、特に効果を発揮します。