おすすめのスマホ用レンズフィルターの種類と撮影効果
レンズフィルターには多様な種類が存在し、それぞれ異なる効果を持っています。
光の量を調節するフィルター、映画のような雰囲気を作り出すためのボケ感を生むフィルター、そして単にレンズを保護する目的のフィルターなど、用途は多岐にわたります。
- NDフィルター
- CPLフィルター
- ソフトフィルター
- ブラックミストフィルター
- グラデーションフィルター
- クロスフィルター
- 万華鏡フィルター
- 保護フィルター
【NDフィルター】明るさを調節
- 長時間露光で撮影する場合
- 明るい環境で絞りを開けたい場合
NDフィルターは、レンズに入る光の量を調節するフィルターです。
色調を変えずに光量だけを減少させることができます。
長時間露光撮影
長時間露光撮影とは、通常よりも長くシャッターの開いている状態(スローシャッター)で撮影する撮影方法です。
流れる水や雲の動きなど、時間をかけて変化する被写体を美しくキャッチするのに役立ちます。
明るい環境で絞りを開けたい場合
明るい日中でも、絞りを大きく開けて撮影すると起こりやすい「白飛び」を防ぐことができます。
これにより、被写界深度が浅くなり、被写体を際立たせることができます。
特にポートレート撮影などで、背景をぼかしたい場合に有用です。
【CPLフィルター】反射光を抑制し色鮮やかに
- ガラスや水面などの反射を抑制
- 空や植物などの色彩を鮮やかに
CPLフィルターは、特定の方向からの反射光を効果的に抑制し、ガラスや水面などをクリアに撮影することが可能です。さらに、空の青さを強調するなど、色彩をより鮮やかにする効果も持っています。
【ソフトフィルター】光を拡散する
- 色を淡く写す
- コントラストを抑える
- 光や霧を目立せる
ソフトフィルターは、光を拡散させることで、色調を淡くし、コントラストを抑えることができます。
これにより、柔らかい雰囲気の写真を撮影可能です。
【ブラックミストフィルター】映画のような光のボケ感
- コントラストを抑える
- ボケ感を表現できる
ブラックミストフィルターは、ソフトフィルターの一種で光と影のコントラストを抑える効果があります。
通常のソフトフィルターを使用すると、コントラストが強い場所での撮影では全体が白っぽく写る場合がありますが、ブラックミストフィルターを使用することで、この白っぽさを効果的に抑制することができます。
【グラデーションフィルター】半分がクリアで半分が色つきフィルター
- 風景を色鮮やかに色付け
グラデーションフィルターは、フィルターの一部がカラーで、もう一部が透明な角型のフィルターです。
曇り空を鮮やかな青空に変えたり、夕焼けをドラマティックにしたりする効果があります。
フィルターをスライドや回転させることで、構図に合わせてグラデーションの境目の位置を調整することができます。
【クロスフィルター】点光源からクロス効果を生み出す
- 点光源からクロス効果を生み出す。
- ゴージャスな雰囲気になる
クロスフィルターは、特に夜景やイルミネーションの撮影でよく使用されるフィルターです。
点光源から美しいクロス効果を生み出し、光のきらめきをより印象強く表現することができます。
水面の反射や木漏れ日などの撮影でも、光を強調する効果があります。
強調のされ方は、1つの光から4本の線が現れるものや6本の線が現れるもの、そして8本もの線が現れるものまで様々です。
やりすぎてしまうと、不自然な写真になってしまうので注意が必要です。
【万華鏡フィルター】万華鏡風の写真が撮れる
- 万華鏡を覗いたような写真になる
万華鏡フィルターは、その名の通り、万華鏡のような独特な写真を撮影することができるフィルターです。
多様な被写体での撮影に挑戦することで、予想外の美しい写真が撮れる可能性があります。
クリエイティブな撮影を追求する方に特におすすめです。
【保護フィルター】レンズを保護
- レンズを傷や汚れから守る
保護フィルターは、レンズを傷や汚れから守るために使用されるフィルターです。
スマホのカメラ性能が優れていても、レンズが傷ついたり汚れたりしていると、高品質な写真は撮れませんのでレンズの保護は重要です。
低品質のフィルターを使用すると、画質が低下する可能性があり、フレアやゴーストが発生することもあるので注意が必要です。
スマホに装着するレンズフィルターの取付方法は3種類
- クリップタイプ
- レンズ・フレーム固定タイプ
- マグネットタイプ
レンズフィルターをスマホに装着する方法はいくつかありますが、今回は 3種類の方法を紹介します。
クリップタイプ
クリップタイプはスマホをクリップで挟むだけで簡単に装着できます。
メリットは取り外しが簡単であること、クリップの挟む力によってしっかり固定されるため、外れる心配が少なく、一方、デメリットとしては、装着する際にぴったりとはまらず、少しずれてしまう可能性がある点です。
フィルターがずれたまま撮影をすると、画面の端のほうに黒くフィルターの枠が写りこんでしまうので注意しましょう。
レンズ・フレーム固定タイプ
レンズ・フレーム固定タイプは、ゴムでレンズに固定する方式で、より大きなフィルターの使用が可能です。
ステップアップリングを使用することで、一眼レフカメラのフィルターを使用できるという点がメリットですが、装着するフィルターが大きくなりすぎるというデメリットにつながります。
一眼レフカメラで使用するような高品質なフィルターをスマホで使いたい方にはおすすめです。
マグネットタイプ
Magsafeに対応したiPhone12以降のシリーズには、マグネットタイプのレンズフィルターも使用可能です。
取り外しが非常に簡単で、フィルターの交換や取り外しがスムーズに行えますが、一方で、取り外しがしやすいために、少しの衝撃でフィルターが外れてしまうデメリットがあります。
スマホ用フィルターと一緒に買うと便利なアイテム
「スマホ用フィルターを買ったけど、サイズが合わなかった…」「フィルターが割れてしまった」
折角買ったフィルターを買い直すことを防ぐためにも、フィルターと一緒に使うと便利なアイテムを紹介します。
【ステップアップリング】サイズが合わないときのために
ステップアップリングは、フィルター部分の装着部分の大きさを表す「フィルター径」が大きい場合に使用するアイテムです。
ステップアップリングを使用することで、大きなフィルター径を小さなものに変換することができます。
とりあえず大きなサイズのフィルターを購入しておけば、ステップアップリングを使用することで、サイズの失敗を大幅に減らすことが可能です。
さらに、ステップアップリングは、フィルターと違い安価で購入できるものが多いため、フィルターを買い替えるよりもはるかに経済的です。
サイズで失敗したくない方は、大きめのフィルターと一緒にステップアップリングを買うことがおすすめです。
【フィルター用ケース】大切なフィルターを保護する
フィルターもレンズ同様、汚れや傷がついてしまうとその効果を十分に発揮できません。
フィルターを保管したり持ち運ぶ際にはクッション性が高く、整理しやすいケースを選ぶことがおすすめです。
フィルターのサイズはちょっと大きめがおすすめ
スマホ用のレンズフィルターにはさまざまな大きさのものがあります。
サイズ選びで迷った場合、大きめのサイズを選ぶことがおすすめです。
小さすぎると対処のしようがありませんが、大きいものであれば、先程紹介したステップアップリングを使用してサイズを調整することができます。
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