YouTube動画を外注した場合の制作費用や料金内訳についてまとめました。
基本的に価格が安いほどクオリティは下がります。
予算を抑えるために、クラウドソーシングやフリーランサーに発注すると高い確率で失敗します。
映像制作には複数のスキルが必要で、それらをすべて持っている人(個人)は少ないからです。
更に複数のスキルを持っている個人が、安い単価で受ける理由はありません。
何故なら常に仕事のオファーがあり、その中から選択できる強者だからです。
ですので、絶対に失敗したくない場合は法人に依頼するのがおすすめです。
目次
YouTube動画制作の料金相場
動画制作で特にコストがかかるのは、撮影に手間がかかるもの、CGやアニメーションを入れる場合です。
このようにコンテンツの種類によって、費用が異なります。
内容 | 料金相場 | 制作期間 | 素材の用意 |
編集のみ | 5,000~50,000円 | 2週間~1カ月 | 撮影データ |
広告用動画 | 50,000~500,000円 | 2週間~2カ月 | 不要 |
アニメーション動画 | 200,000~3,000,000円 | 1カ月~3カ月 | 不要 |
マンガ動画 | 60,000円~ | 2週間~2カ月 | 不要 |
セミナー・イベント動画 | 50,000~500,000円 | 2週間~2カ月 | 場合によっては撮影データ |
会社紹介動画 | 500,000~2,000,000円 | 2週間~2カ月 | 場合によっては撮影データ |
編集のみの動画制作の相場
5,000円~50,000円(1本あたり)
編集のみの依頼の場合、映像の編集内容や長さ・クリエイターの経験値によりかなり幅があります。
また、1本単位ではなく、月に20本など本数固定で月額契約をすることで、大抵の場合はかなりコストが下げることが可能です。
定期的なYouTube配信の場合、動画デザインをテンプレート化するのが一般的です。
広告用動画制作の相場
50,000円~500,000円(1本あたり)
フリー素材を使用した動画の場合、クラウドソーシングなどを利用すれば安価に制作が可能です。
また、最近ではWEB上で簡単に動画制作ができる「オンライン動画制作サービス」なども増えてきています。
これは、動画テンプレートを選び、パワーポイントのような操作で動画が完成する非常に便利なツールで、広告動画の制作にも適しています。
一方、制作会社などに依頼する場合は、撮影の有無で大幅に料金が変わります。
ナレーションを入れたり、モデルやインフルエンサーを起用する場合には、当然ながら追加の費用が発生します。
アニメーション動画制作の相場
200,000円~3,000,000円
CGやアニメーションの制作には、たったの20~30秒でもかなりの費用がかかります。
そのため、短尺のプロモーション動画などにおすすめです。
あるいは、「VYOND(ビヨンド)」や「VideoScribe」などのアニメーション制作ツールの活用により、比較的安価に制作することができます。
これは、既成のキャラクターの動作や表情などをいくつかのパターンから選択することで、アニメーションを作ることができるツールです。
年間である程度の制作本数を見込んでいる場合は、VYOND(ビヨンド)などのツールの契約も検討してみてください。
クラウド上で作業依頼をすれば、1本あたり5,000円以下(ナレーションは含まず)での制作が可能です。
マンガ動画制作の相場
60,000円~(1本あたり)
マンガの動画コンテンツに必要なのは主に、脚本家・イラストレーター・声優・動画クリエイターにかかる費用です。
いずれも、クラウドソーシングなどで比較的低予算で依頼することが可能です。
クラウドで依頼した場合、脚本の文字単価が1~3円程度、イラスト制作費用は1枚(ページ)あたり2,000円程度で依頼ができます。
しかしながら、それぞれのクリエイターとのメッセージのやり取りやクオリティの管理で、かなりの労力がかかることを覚悟しておきましょう。
マンガ動画の制作会社に依頼すると、全ての工程が含まれ最低でも1枚(ページ)あたり50,000円程度です。
ページ数によってはかなりのコストがかかりますが、時間に余裕が無かったり、ディレクションの経験がない場合は、マンガ動画の制作会社への外注も検討してみてください。
セミナー・イベント動画制作の相場
50,000円~500,000円(1本あたり)
セミナー動画は、無観客のウェビナーの場合は、比較的安価に制作することが可能です。
一方、大規模なイベントの場合においては、マイクなどの音声機材の使用が必要となり、コストが上がります。
さらに、カメラの台数が2台・3台と増えることで、人件費や編集費が余分にかかるため料金もそれに比例して高くなります。
会社紹介動画制作の相場
500,000円~2,000,000円(1本あたり)
会社紹介動画は、撮影の有無により料金が大きく異なります。
撮影から行う場合でも、固定カメラでのでインタビュー形式であれば、比較的安価に制作できる場合があります。
一方、商品を魅力的に見せるような映像を撮る場合には、クオリティにより料金が上がっていきます。
また、CGやアニメーションなどを必要とする場合にも、コストアップの要因になります。
動画制作の料金内訳
動画コンテンツの制作には、企画・撮影・編集など多くの工程が必要です。
本章では、一般的な動画制作に必要な6つの項目の内訳について解説します。
動画編集費用
5,000円~50,000円(1本あたり)
編集に関しては、作業の工数で料金が決まります。
同じテンプレートを毎回使用することで、コストを抑えることができます。
また、テロップを一部にしたり、完成動画と撮影データの時間差を短くすることでもコストを下げられる場合があります。
企画・構成費用(シナリオ・台本)
50,000円~100,000円(1本あたり)
企画・構成は、YouTubeコンテンツの制作においてとても重要な工程です。
尺が長くなるほど、費用が高くなります。
この項目は、YouTubeのコンサル費用に含まれていることがほとんどです。
イラスト制作費用
30,000円~500,000円(1本あたり)
動画内で使用するイラストの制作費用です。
上記の金額は、数枚から数十枚のイラストをスライドショー形式にした場合の制作費用です。
ホワイトボードアニメーションやキャラクターアニメーションの場合には、さらにコストが上がっていきます。
キャスティング費用
50,000円~400,000円(1本あたり)
キャスティングは、人により料金が大きく異なり、人数や拘束時間によってもコストが上がっていきます。
有名人や影響力が高い人を起用する場合には、当然40万円を超えることもあります。
撮影費用
100,000円~300,000円(1本あたり)
撮影にかかる費用は、主に人件費と撮影時間により料金が決定します。
数日にわたる撮影や、複数の場所での撮影によりコストが上がっていきます。
その他にかかる撮影費用の一例です。
- ロケハン(ロケーション・ハンティング)を行う費用
- 特殊な機材の使用による追加料金
- スタジオなどの、外部施設の使用料
- タレントやモデルへのヘアメイク費用
コンサル費用
100,000円~500,000円(1本あたり)
YouTubeのコンサルティングには、企画から構成(シナリオ)・動画制作・運用・アナリティクス分析・改善まで、全体的に代行を依頼する場合と、実際に作業はせずアドバイスのみを行う場合があります。
運用担当者がいる場合には、アドバイスのみを依頼することも検討してみてください。
YouTubeの動画制作の依頼先
動画制作を依頼する先には、大きく分けて3つの選択肢があります。
コスト重視で、ある程度のリソースがある場合には、クリエイターへの直接依頼も検討してみてください。
クオリティを重視したい場合や、知識・リソースが無い場合には、制作会社や運用代行会社に依頼することをおすすめします。
種別 | 価格 | クオリティ | 提案の有無 |
フリーランサー(個人事業主) | 5,000~20,000円 | 人による | 無し |
動画制作会社(中小) | 30,000~50,000円 | やや高い | 有り |
大手動画制作会社 | 50,000円~ | 高い | 有り |
YouTubeの運用代行会社 | 30,000~50,000円 | やや高い | 有り |
フリーランスの動画編集者
動画編集 5,000円~20,000円(1本あたり)
フリーランスの動画クリエイターに、編集作業を直接依頼する方法です。
制作会社などが間に入らない分、安価に依頼することが可能です。
動画クリエイターは、知人の紹介やSNS、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで探すのが一般的です。
- 能力の高いクリエイターが見つかれば、クオリティの高い動画を安価に制作することができる。
- 修正をはじめとする細かい要望に柔軟に対応するなど、比較的融通が利くことが多い。
- 能力が高い、あるいは相性の良いクリエイターと出会うまでに時間と労力がかかる。
- 大量の依頼に対応できない場合がある。
動画制作会社
動画編集 30,000円~(1本あたり)
動画制作・映像制作会社に委託する方法です。
会社のサービス紹介動画や、広告・CM動画など、ハイクオリティの動画を希望する場合にはおすすめです。
高価な機材を必要とする映像や、ハイクオリティの編集技術を要する動画の制作が可能です。
また、大手の制作会社か中小企業かによっても、相場は異なります。
大手は、比較的費用が高い傾向にありますが、ハイスペックな機材や人員が揃っているのが特長です。
実績も豊富なので、よりクオリティの高い映像を希望している場合には適しているでしょう。
一方、中小の場合は費用が抑えられますが、大手のような豊富な実績はありません。
中小の良い点としては、融通が利きやすい点です。
大手のような細かいルールが無かったり、臨機応変に対応ができるため、細やかな要望が多い場合には適しています。
- 一定以上のクオリティが保証される。
- バックアップ体制が整っているので、納期遅れなどがほとんど発生しない。
- クリエイターへの直接依頼に比べると、コストが割高になる。
- 期限や修正回数などに細かいルールがあり、融通が利きにくい。
YouTubeの運用代行会社
動画編集 30,000円~50,000円(1本あたり)
動画制作の中でも、特にYouTube動画の制作を専門に行う会社に委託する方法です。
YouTubeコンテンツに必要とされるのは、必ずしもハイクオリティな映像ではありません。
プラットフォームの特性を活かした見せ方・工夫が求められます。
- YouTubeに関する知識とノウハウを持っている。
- 分析やキャスティング、広告運用など、YouTubeに関連した依頼を同時に行うことができる。
- クリエイターへの直接依頼に比べると、コストが割高になる。
- YouTubeに適したデザインや表現をすることで、ありきたりな仕上がりになる。