楽曲制作の編曲(アレンジ)とは?
アレンジは編曲とも呼ばれ、曲に使用する楽器・フレーズ・コーラス・エフェクトなどを決める作業です。
作曲段階で作られた曲の骨組みに肉付けしていくイメージで、楽曲の持つ印象が大きく変わります。
またアレンジをするアレンジャーによって、曲の完成度も大きく変わるので非常に重要な作業です。
場合によってはギターリフなど楽器のフレーズから作曲されることもあるので、そのようなときは作曲とアレンジを同時進行で行なっているとも言えます。
編曲と作曲との違い
作曲の定義は人やシチュエーションによって、どこからどこまでの作業を指すかが異なります。
作曲とは曲の骨組みを作っていく作業です。
- メロディ
- コード進行
- 構成
例えば、メロディとギターorピアノの弾き語りのようなシンプルな編成で作られていきます。
またメロディ・コード進行・構成のどれから作っていくかは人それぞれです。
つまり、基本的に作曲はゼロから曲を作る作業であり、アレンジは作曲で作られたものに付け足しいく作業のことを言います。
コード・構成が変更されることも
アレンジを進めていくにつれて曲の印象が変わることで、作曲段階のコードから変更されることがあります。
このようにコードを置き換えることをリハーモナイズと言い、アレンジにおいて不可欠なアプローチです。
リハーモナイズのみを依頼できる楽曲制作会社も多々あります。
また、2番のBメロのサイズが半分になる・曲の始まりをイントロからサビに変更するなど、アレンジ中に構成が変更されることも多いです。
編曲によって曲が大きく変わる
同じメロディ・コード進行・構成であっても、アレンジ次第で曲のジャンルすら大きく変わることがあります。
作曲段階ではバラードを想定して作られたものがテンポを上げてロック調になったり、リハーモナイズによって童謡がジャズ調になるなどさまざまです。
アレンジを依頼するときのチェックポイント
楽曲制作会社やフリーランスにアレンジを依頼する場合、必要なことを決めておかなければなりません。
ここではアレンジャーとトラブルなく、段取りをスムーズに進行していくために必要なチェックポイントを紹介します。
事前に用意しておくもの
アレンジから依頼するのであれば、当然基となる曲を用意する必要があります。
依頼者が楽器やDTMができる方であれば簡単なデモ音源で伝えるのがおすすめです。
そういった知識やスキルがない方の場合は、鼻歌や既存曲を参考にしてもらうという方法があります。
また、「激しく」「しっとり」「にぎやか」など形容詞を使って、できる限り具体的に自分のイメージを伝えましょう。
楽曲だけでなく、CMやWEB・CD販売などの露出媒体や納品日などを含めたスケジュールなども明確にしておく必要があります。
さらにどういった層に向けての楽曲かなど、コンセンプトや具体的な予算も決めておきましょう。
アレンジャーの得意なジャンルをチェック
プロのアレンジャーと言っても、人によって得意・不得意なジャンルがあります。
そのため過去に手掛けた作品を参考にして、イメージに近い人に依頼するようにしましょう。
業務委託契約書や著作権について確認しておく
楽曲制作をはじめる前に業務契約を結び、委託者・受託者や完成義務などについて明確にしておきましょう。
また、完成後の楽曲の著作権が誰で、委託者が完成後の楽曲を自由に使えるかなども事前に決めておく必要があります。
これらのことを疎かにすると、後々トラブルに発展する可能性があるので注意しましょう。
特にフリーランスの場合、実績のあるプロから趣味レベルの素人までさまざまなので、これらは信頼性のあるアレンジャーを見分けるポイントにもなります。
修正依頼への対応
楽曲制作を依頼する前に、修正は何回まで無料で行なってくれるかなど、修正依頼への対応を明確にしておきましょう。
また、レコーディング完了後やフルアレンジの楽曲に仕上がってからでは、修正が難しくなってしまいます。
そのため、アレンジ途中のラフ音源を無料で提出してもらえるかなども確認しておきましょう。
編曲の料金相場
内容 | 料金相場 |
アレンジ | 1曲5万円~15万円 |
レコーディング | 8時間パック4万円~18万円 |