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DTMとは?
DTMとはデスクトップミュージックの略で、パソコンやオーディオ周辺機器などを用いて楽曲制作を行なうことの総称です。
楽曲制作と一口に言っても、その中でできることは非常に幅広く、さまざまな分野でDTMが活かされています。
かつてはDTMには高い専門知識が必要でしたが、パソコンやソフト・AIなどの大幅な進歩によって、現在では一般の方でも気軽にDTMができるようになりました。
また、楽譜が読めない・楽器が弾けないという方でも容易に曲を作ることができます。
そのためDTMを副業にする方や、楽曲制作を発注する際のデモ音源作りなどに使用する方も多いです。
DTMで出来ること
DTMは楽曲制作における工程の、ほぼ全てをカバーすることが可能です。
ここではDTMで出来る具体的な作業例を紹介します。
【作曲】自由に曲を作ることができる
現在の作曲は、DTMによって作られることが主流です。
DTMの醍醐味とも言える打ち込みによって、さまざまな楽器の音・フレーズなどをパソコン上で作りだすことができます。
そのため楽器の演奏ができない方でも、あらゆる楽器の音を使った幅広い作曲が可能です。
また最近ではピアノロールが表示されているソフトが多く、譜面が読めなくても直感的な打ち込み作業ができます。
【編集】音データをカット・コピペしたり自由に編集できる
DTMでは打ち込みによるMIDIデータだけでなく、波形によって表示されるオーディオデータの編集が可能です。
波形のカットやコピー&ペーストを駆使することで不要な音を削除したり、フレーズを複製したりすることができます。
また、リズムがズレて演奏されてしまった楽器の波形をカットして正しいリズム位置に移動させることにより、演奏を上手に聞かせることも可能です。
【加工】様々なエフェクトをかけることができる
DTMでは各トラックごとに、さまざまなエフェクトをかけることができます。
ケロケロボイスやラジオボイスのように激的に音を変化させるエフェクトから、音質補正系・空間系エフェクトなどさまざまです。
既存の打ち込み音源なども、エフェクトを駆使することで独自性の高いサウンドを作り出すことができます。
【演奏】様々な楽器で演奏ができる
DTMで使用するソフトの中には、さまざまな楽器の音色が入っています。
演奏できなくても、楽器の音源を選択して打ち込んでいくことによって、パソコン上で多彩な演奏が可能です。
最近では本当に人が演奏しているかのような、音にニュアンス・表情を付けることができるソフト音源が幅広く展開されています。
【録音】レコーディング・演奏・サンプリング音源で自由に編集できる
DTMでは専用のオーディオ関連機器を利用することで、レコーディングができます。
実際に演奏された楽器の音を録音することで、打ち込み音源にはない人間味がある表情豊かな楽曲を作ることが可能です。
またサンプリング音源を使用することでドラムループなどのリズムを作ったり、効果音として使用して楽曲をドラマチックに聞かせることもできます。
【向上】ミキシング・マスタリングでプロ音源に
ミキシングとは、レコーディングや打ち込み完了後の各トラックの音質補正・リズム補正・エフェクト付与などを行ない編集することを言います。
マスタリングは、ミキシング完了後の2Mixの音質・音圧などの調整を行なうことです。
DTMでミキシング・マスタリングを行なうことで、音質をプロ音源並に向上させることができます。
プロとアマチュアの壁
ソフトウェア中心の楽曲制作環境により、プロとアマチュアの制作環境は昔ほど大きく変わりません。
しかし、それでもプロとアマチュアの手掛ける楽曲のクオリティには大きな壁があるのは事実です。
プロには楽曲制作現場で培われた豊富な知識・センス・スキルや繊細な音質を聴き分ける確かな耳を持っています。
そのため使用機材などに大きな違いはなくとも、そういった要素が生み出される楽曲に影響すると言えるでしょう。