ミキシングとは?なぜ必要なの?

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2026.05.11
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主要DAW公式
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ミキシング工程検証
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この記事でわかること
  • ミキシング(ミックス)の定義とマスタリングとの違い
  • 楽曲制作の7工程(作詞作曲〜プレス納品)の中でのミキシングの位置
  • ミキシングの6つの基本作業(リージョン整理・タイミング調整・音質補正・空間系・パン・フェーダー)
  • ミキシング1曲にかかる時間の目安と作業時間が変動する3要因
  • 使用頻度の高い5つのプラグイン(コンプ・EQ・ピッチ補正・リバーブ・サチュレーター)
  • 2026年最新のAIミキシング・AIマスタリングプラグインの活用
  • ミキシングに必要な機材(PC・DAW・プラグイン・モニター環境)
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「DTMでミキシングをやってみたけど、プロの音と全然違う」「ミキシングって具体的に何をする作業なの?」「マスタリングとミックスの違いがよくわからない」——DTMを始めた方の8割が、ミキシングの壁にぶつかります。

ミキシングは、楽曲制作の核心とも言える工程です。

レコーディング直後の生々しい音を、リスナーが心地よく聴ける高品質なサウンドに仕上げる、楽曲制作の最終工程の1つに位置づけられます。本記事では、ミキシングの定義・作業内容・必要な時間・使用プラグイン・必要機材まで、編集部のリサーチベースで体系的に解説します。これからDTMでミキシングに取り組む方も、外注を検討している方も、参考にしてみてください。

楽曲制作のミキシングとは

ミキシングとは 楽曲制作の最終工程

ミキシング(ミックス)とは、楽曲制作における作業工程の中の1つであり、レコーディング完了後の複数のトラック(楽器)を編集する音作りのことを指します。

Pro Tools・Cubase・LogicなどのDAWと呼ばれる音楽編集ソフトを使用し、各楽器の音量・音質・タイミング・音の定位などを調整していきます。リスナーに良い音を届けるための、楽曲制作において欠かすことのできない工程です。

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編集部メモ:ミキシングは、絵で例えるなら「色を付ける作業」、料理で例えるなら「味付けや盛り付け」のような工程と言えます。同じ素材(レコーディングデータ)を使っても、ミキシングを行うエンジニアによって仕上がりが全く異なるため、エンジニア選びが楽曲のクオリティを大きく左右します。

ミキシングとマスタリングの違い

ミキシングとよく一緒にされることがあるマスタリングですが、この2つは全く異なる作業内容です。ミキシングが各トラックを編集していく作業であるのに対し、マスタリングはミキシング完了後の2Mixを編集する作業を指します。

ミキシングとマスタリングの違い

項目 ミキシング マスタリング
作業対象 複数の各トラック(楽器・ボーカル) 完成した2Mix(ステレオ音源)
主な作業 音量・音質・定位・タイミング調整 音圧・音質・曲間調整・配信用書き出し
目的 各楽器のバランスを取って1つの楽曲に 楽曲を商品レベルに仕上げる
例えるなら 各食材の下ごしらえ・調理 盛り付け・配膳
工程の順序 レコーディング後 ミキシング後
所要時間 数時間〜数日 1〜3日

作業対象と目的の違い

ミックス完了後の1つのステレオトラックのことを2Mixと呼び、2Mixにまとめることをミックスダウンと言います。

楽曲制作の全工程の中でのミキシング

楽曲を市販のCDや一般公開するまでに必要な流れは次の通りです。

STEP1:作詞・作曲
テーマに沿って作詞と作曲を行う、骨組みを生み出す工程

STEP2:編曲
作曲でできあがった骨組みに付け足す楽器・フレーズなどを決める

STEP3:プリプロ
レコーディング前の簡易的なレコーディング、編成や楽曲次第で省略可

STEP4:レコーディング
ドラム・ベース・ギター・ボーカルなどを高音質に収録

STEP5:ミキシング
レコーディング後の各トラックを編集する作業、音質・音量・定位の調整

STEP6:マスタリング
2Mixを編集してプレス業者へ納品前の最後の仕上げ

STEP7:プレス業者に納品
CD化する場合の最終工程

このように楽曲を公開するまでには、さまざまな工程が必要です。ミキシングもマスタリングも、高品質なサウンドに仕上げるための欠かせない作業になります。

ミキシングがなぜ必要なのか

ミキシングとは なぜ必要か

現在ではCDやYouTubeをはじめとした動画サイトなど、さまざまな形でリスナーへ音楽を届けることができます。しかしどんな形であれ、制作した楽曲を世間に向けて一般公開するのであればミキシングは必要不可欠な作業です。

というのもレコーディング直後の音は生々しく、1つの作品として公開できるサウンドではありません。ミキシングは、レコーディングした生の音を高品質な音に変身させるための、いわば化粧のような役割を果たします。

なおマスタリングは、ミキシングで定位や各帯域を綺麗に整えた2Mixでないと上手くいかないので、ミキシングの工程を飛ばしてマスタリングに移行することはできません。

ミキシングの6つの基本作業

ミキシングの手順はエンジニアによって異なりますが、作業内容自体に大きな違いはありません。ここではミキシングの基本的な作業内容を6つに分けて解説します。

ミキシングの6つの基本作業

STEP 作業 主な目的
1 不要なリージョンを削除 ノイズ・無音区間の整理
2 タイミング・位相の調整 リズムずれや位相のずれを修正
3 プラグインによる音質補正 EQ・コンプで各楽器の音を整える
4 空間系エフェクトの追加 リバーブ・ディレイで奥行きと立体感
5 パンで左右の定位決定 ステレオ感とクリアな分離を実現
6 フェーダー・オートメーション 最終的な音量バランスを決定

一般的な作業順序

不要なリージョンを削除してノイズを消す

レコーディング直後の各トラックには、楽器が鳴っていない場所で話し声などの余計な音が入っているケースが頻発するのが実情です。またボーカルはリップノイズ、ギターの場合は休符のタイミングでジーというホワイトノイズが鳴っていることが多くなります。

波形のまとまりであるリージョンを編集し、これら不要な部分をカット・デリートする作業です。WAVES Clarityなど、AIで自動的にノイズを除去できる最新プラグインも登場しており、効率化が進んでいる工程になります。

リージョンを動かしてタイミング・位相の調整

楽器のリズムがずれている場合、その部分のリージョンを動かして修正することが可能です。演奏者を上手に見せられるだけでなく、生楽器に打ち込みが入る場合は特に重要な作業と言えます。

なぜなら、生楽器がメトロノームにしっかりリズムが合っていないと、メトロノームに忠実な打ち込みが入ったときに違和感が生じてしまうからです。また1つの楽器に複数のマイクを立てて録音すると、楽器からの各マイクとの距離間などの違いから位相ずれという現象が起きてしまいます。

位相ずれを起こすと音が後ろに引っ込んでしまいますが、リージョンを動かして波形を合わせることで解消できます。位相とは周期的な波形の揺れ方を指す用語です。

プラグインを使っての音質補正

EQやコンプレッサーなどの音質補正系のプラグインを使って、各楽器の音質を整えていきます。ドラムなどの場合、キック・スネア・タムなど各楽器を補正してから、さらに1つのドラムトラックにまとめて補正することが多いです。

ちなみにキックやベースなどの低音は下の方で聞こえ、シンバルやギターのジャキジャキした高音は上の方で聞こえる性質があります。音質補正によって各楽器の役割をはっきりとさせることで、全体の上下の定位を決め、音の分離を良くすることが可能です。

空間系やエフェクトを使って味付け

リバーブやディレイなどの空間系のプラグインを使って、音に奥行きを与えて前後の定位を調整します。また空間系のプラグインは、ウェット音や高級感を付加したり、各楽器同士を馴染ませる目的で用いられるケースも多い印象です。

さらに、曲調や楽器によっては音を歪ませたり、ラジオボイス・トレモロ・フェイザーなどトリッキーなエフェクトをかけることもあります。アーティストやエンジニアの個性が強く出るポイントです。

パンで左右の音の定位を決める

各楽器のパンを調整して左右の音の定位を決めていきます。基本的にキック・ベース・スネア・ボーカルはセンターに配置し、ギター・シンバルなどの金物系・ピアノ・キーボードなどの装飾系を左右に振ってステレオ感を出すことが多いです。

しっかりとパンを振り分けることで、各楽器をクリアに聞かせられる効果が出ます。

フェーダー・オートメーションで最終的な音量を調整

各楽器の音質補正が完了したら、フェーダーで最終的な音量を決めます。また要所要所で音を大きく・小さくしたい場合は、各楽器にオートメーションを書くことで自動調整が可能です。

特にボーカルの場合は、1つのセクション内でも細かくオートメーションを書く傾向にあります。

ミキシング1曲にかかる時間と難易度を左右する3要因

ミキシングの作業時間は、曲やエンジニアの腕前によって大きく左右されます。早ければ数時間で終わりますが、長ければ1曲に数日かかることも珍しくありません。また料金体制が曲数ではなく時間制のスタジオが多いので、作業時間は金額に影響します。

さらにミキシングの流れもスタジオによってさまざまです。エンジニアが1人で作業するおまかせミックスと、メンバーとエンジニアが一緒に作業を進める立会いミックスとで料金や作業時間が大きく変動します。

難易度が高く工数がかかる3要因

ミキシングの工数が変動する3要因

要因 短時間で済むケース 長時間かかるケース
トラック数 ボーカル+アコギの弾き語り(5〜10トラック) ドラムだけで20トラック超・ギター重ね録り
修正箇所の多さ 演奏者の技術が高く修正箇所が少ない エディット・ピッチ修正が多い
曲の長さ 2〜3分の短尺曲 5分以上の長尺曲・組曲構成

作業時間が伸びる条件

トラック数

トラック数は曲によってさまざまであり、作業時に大きく影響を与えるポイントの1つです。ボーカルとアコギの弾き語りのような少ないトラック数であれば、ミキシングの作業時間は短く、難易度も低くなります

反対に、ドラムだけで20トラック近くある場合や、大量のギターの重ね録り・装飾系楽器などでトラック数が多くなるほど作業時間は長く、難易度が高くなる傾向です。

修正箇所の多さ

エディットやピッチ修正など、修正箇所の多さによって作業時間が変わります。当然演奏者の技術が高く、修正箇所が少ないほど作業時間が短い傾向です。エディットとはリズム修正などの波形編集作業を指します。

曲の長さ

曲の長さは、そのまま作業時間に影響を与えます。曲が長いほど、通しで聴いたときの時間の長さやエディット箇所が増えるので、作業時間が長くなる傾向です。

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使用頻度の高い5つのプラグイン

ミキシングでは用途に応じてさまざまなプラグインが活躍します。以下、特に使用頻度の高い5種類です。

音のムラを抑えるコンプレッサー・マルチバンドコンプ

コンプレッサーは、主に設定した音量から飛び出した音を圧縮することで、音量のムラをなくすことに使用されます。また強めにかけて奥に引っ込めたり、キックとベースに使用することでグルーブを生み出すサイドチェインコンプなど幅広い使い方が可能です。

ミキシングではEQと並んで使用頻度の高いプラグインと言えます。さらに、マルチバンドコンプと呼ばれるタイプもあり、こちらは各帯域ごとにコンプレッサーをかけることが可能です。

💡
注意点:コンプレッサーは、かけ過ぎるとダイナミクスがなくなり音がのっぺりしてしまいます。「理由を説明できないプラグインは挿さない」というのが、プロのエンジニアの間でよく言われる鉄則です。

周波数を整えるEQ

EQ(イコライザー)は、主に周波数を整える目的で使用されるプラグインです。もこもこした中低域や耳に痛い高域をカットしたり、反対に足りない周波数をブーストできます。EQで周波数帯域を整えることで、各楽器の上下の棲み分けが可能な仕組みです。

大胆に低域をカットして、あえてスカスカなサウンドにするなど、トリッキーな使われ方もある選択肢です。

ずれた音程を修正するピッチ補正

アンタレス・オーディオ・テクノロジーズ社のAuto-Tuneに代表されるようなピッチ補正プラグインは、ボーカルのミキシングにおいて重要な役割を担います。ずれた音程を修正できるので、歌のクオリティをぐっと引き上げる効果が期待できます。

また稀に楽器のピッチ補正に使用されたり、Auto-Tuneを使ってケロケロボイスを作ることも可能です。

音に奥行きや深みを与えるリバーブ・ディレイ

ミキシングで使用される空間系プラグインの中でも使用頻度が高いのが、リバーブとディレイです。リバーブは音に広がり・深さ・奥行き・高級感などを付与できるエフェクトになります。

また露骨なリバーブサウンドを得るだけでなく、各楽器同士を馴染ませる目的で少しだけかけるケースも多い印象です。ディレイは、リバーブと同様に音に広がりや立体感を付け加えるプラグインですが、反響音がよりはっきりとしています。

リバーブより音が埋もれにくく、存在感ある空間を演出でき、音の反響を利用してやまびこ効果を作ることも可能です。ボーカルトラックではリバーブとディレイをセットで使用することも多くなります。

サチュレーターや歪み系などその他のエフェクト

サチュレーターとは、テープや真空管サウンドのようなアナログ感を付与するプラグインです。デジタルサウンドの中であえて使用することで、独特の存在感を醸し出せます。

サチュレーターは歪み系プラグインに属しますが、過激な変化ではなく、違和感のないソフトな変化が特徴です。なお強く歪ませる場合は、アンプシミュレーターや各楽器に適した歪み系プラグインを使用します。

2026年最新のAIミキシング・AIマスタリング

2024〜2026年にかけて、ミキシング・マスタリングの現場にAI技術が急速に浸透しました。手動で1曲数時間〜数日かかっていた作業が、AIプラグインを使うことで大幅に効率化されています。

主要なAIミキシング・マスタリングプラグイン

2026年の主要AIプラグイン

プラグイン名 メーカー 主な機能 2026年最新
Ozone 12 iZotope AIマスタリング・Stem EQ・Bass Control V12がリリース済み
Neutron 4 iZotope AIミキシング・帯域被り検出 継続アップデート
Clarity Vx WAVES AIノイズ除去・1ノブ操作 歌い手に支持
Master Plan Musik Hack 簡単マスタリング 新興注目株
Sonible Sonible smart:EQ・smart:comp AI処理に特化

ミキシング・マスタリングの新スタンダード

💡
編集部メモ:iZotope Ozone 12(2026年版)は、Stem EQやBass Controlなどの追加機能により、以前のバージョンよりも細かな調整ができるようになりました。「AIで一発マスタリング」という大味な印象は払拭され、プロ用途でも十分に使える品質に到達した、というのが2026年現在の業界の評価です。

AIプラグインを使うべきか手動でやるべきか

✨ メリット
  • AIプラグイン:作業時間が手動の1/5〜1/10に短縮
  • AIプラグイン:DTM初心者でもプロ品質に近づける
  • AIプラグイン:客観的な判断基準として参考になる
  • 手動:意図的な音作りで個性を出せる
  • 手動:細部までコントロールできる
⚠️ デメリット
  • AIプラグイン:高価(Ozone 12で4〜5万円)
  • AIプラグイン:仕上がりが画一的になりがち
  • AIプラグイン:応用力を身につけにくい
  • 手動:習熟に数年単位の時間がかかる
  • 手動:1曲あたりの作業時間が長い

2026年現在の現実的な使い分けは、「AIプラグインでベース処理→手動で微調整」というハイブリッド型です。AIで効率化しつつ、自分の意図を最終調整で反映するスタイルが、プロ・アマ問わず広がっています。

ミキシングに必要な機材

ミキシングで使用する機材一覧

ミキシングで最低限必要な機材はPC・DAW・プラグイン・スピーカーorヘッドホンの4つです。これらの組み合わせで、自宅でも本格的なミキシング環境を構築できます。

PC

ミキシングなどのDTMでは動作の安定性やソフトウェア・ハードウェアの互換性からMacを使用する個人・スタジオが多い傾向です。ただし2026年現在はWindowsでも十分な作業ができる環境が整っており、Logic Pro以外のDAW(Cubase・Studio One・Pro Tools・Ableton Live)はどちらのOSでも動作します。

CPU・メモリは多いほど快適で、特に大量のプラグインを並列で使うミキシングでは、32GB以上のメモリ・8コア以上のCPUが現実的な目安です。

DAW

DAWとは、Pro ToolsやCubaseをはじめとした楽曲制作に用いられるソフトウェアを指します。

ミキシングにおすすめの主要DAW(2026年版)

DAW名 メーカー 対応OS 得意分野
Cubase 15 Steinberg Win/Mac 総合力・最新版が2026年リリース
Logic Pro Apple Mac コスパ・Mac専用
Pro Tools Avid Win/Mac プロスタジオの定番
Studio One Presonus Win/Mac 直感操作・新世代DAW
Ableton Live 12 Ableton Win/Mac ループ・EDM・ライブ

それぞれ得意分野が異なる

スタジオではPro ToolsをメインのDAWとして使用しているところが多い実情です。一方、自宅DTMではCubase・Logic Pro・Studio Oneが定番選択肢になっています。

プラグイン(エフェクター)

プラグインは、DAWで使用されるコンプレッサーやEQなどのエフェクトを指します。DAW付属のプラグイン以外にも別途購入が可能です。スタジオにミキシングを依頼するのであれば、これらの機材が比較的新しいバージョンで、豊富なプラグインを揃えているところがおすすめになります。

代表的なプラグインバンドルはWAVES(Gold・Diamond・Mercury)・iZotope(Ozone・Neutron)・UAD(Universal Audio)・FabFilter・Sonibleなどです。これらに加えて、オーディオインターフェースやミキサーなどがあると、さらにできることの幅が広がります。

モニタースピーカーとヘッドホン

ミキシング判断には、原音を忠実に再生するモニタースピーカーモニターヘッドホンの両方を併用するのが理想的です。スピーカーで全体感を、ヘッドホンで細部を、それぞれ確認することで、判断ミスを減らせます。

定番モデルはYAMAHA HS5/HS8(モニタースピーカー)・SONY MDR-CD900ST/MDR-7506(モニターヘッドホン)・Audio-Technica ATH-M50xなどです。集合住宅で大音量が出せない場合は、ヘッドホン中心の運用も現実的な選択肢になります。

💡
編集部メモ:DTMの機材全般についてはDTMを始めるのに必要な機材は?で体系的に解説しています。楽曲制作の全工程と他のエンジニア工程については楽曲制作の種類と行程は?もあわせて参考にしてみてください。

ミキシングに関するよくある質問

ミキシングは複数の各トラック(楽器・ボーカル)を編集して1つのステレオ音源にまとめる作業、マスタリングはその2Mix音源を最終調整して配信・CD用に仕上げる作業です。ミキシングが個別パーツの調整、マスタリングが完成品の磨き上げと考えると分かりやすくなります。

用途で判断してください。インディーズアーティスト・YouTube投稿・趣味用途ならDTMで自分でやる選択肢が現実的、商業作品・メジャーリリース・大型案件ならプロエンジニアへの外注が安全です。AIプラグインを活用すれば、初心者でも一定レベルの仕上がりは可能になっています。

スタジオ・エンジニアによって幅がありますが、1曲あたり1万円〜5万円が個人案件の相場です。フリーランスのエンジニアならさらに安価、メジャーレベルの著名エンジニアなら1曲数十万円以上のケースもあります。

早ければ数時間、長ければ1曲に数日かかります。トラック数・修正箇所・曲の長さの3要因で大きく変動するため、依頼前に概算を確認するのが推奨されます。

一定レベルまでは可能ですが、プロ品質を目指すなら手動の微調整が必要です。2026年現在の現実的な使い分けは、「AIプラグインでベース処理→手動で意図的な微調整」というハイブリッド型になります。

「リファレンス楽曲との比較」が最大の近道です。自分が目指すジャンルのプロ楽曲を聴きながら、自分のミックスとの違いを耳で比較し、足りない要素を埋めていく作業を繰り返してください。YouTubeのミックス解説動画も、ビフォーアフター付きで効果が分かりやすい教材になります。

必須ではありませんが、あると判断精度が大きく上がります。集合住宅で大音量が出せない環境では、モニターヘッドホン中心の運用でも問題ありません。プロ用途ではスピーカーとヘッドホンの併用が標準です。

「過去の作品サンプルを必ず聴く」「リファレンス楽曲を共有する」「立会いミックスかおまかせミックスか確認する」の3点が基本です。エンジニアの音の好みと自分の目指す方向性が合うかどうかが、満足度を大きく左右します。

ミキシング工程をスキップする選択肢|既存楽曲の活用

楽曲制作で動画案件・SNS投稿・YouTubeチャンネル運用などを行う場合、ゼロからミキシングして楽曲を作るより、ミキシング済みの既存楽曲を活用する選択肢が現実的なケースが多くなります。

Artlistの料金プランや無料体験で使える範囲はArtlistの無料体験の素材は商用利用できる?月額料金はいくら?で詳しく解説しています。Artlistの口コミ・評判では、実際に利用しているYouTuberや動画クリエイターの声を整理した内容です。ArtlistとEpidemic Soundの比較記事もあわせて参考にすると、自分の用途に合うサービスを判断しやすくなります。

動画制作の機材全般については動画撮影に絶対必要な機材は?で体系的に解説しているので、楽曲だけでなく撮影機材も整えるなら合わせて参照してください。

まとめ:ミキシングは「6工程」と「AI活用」で効率化する

ミキシングは、レコーディング後の各トラックを編集して1つのステレオ音源にまとめる、楽曲制作の重要な工程です。「リージョン整理→タイミング調整→音質補正→空間系→パン→フェーダー」の6つの基本作業を、エンジニアが順番に進めていくのが標準的な流れになります。

2026年現在のミキシング現場では、iZotope Ozone 12・Neutron 4・WAVES Clarityなどの最新AIプラグインが浸透しており、作業時間の大幅な短縮と品質向上が両立できるようになっています。AIで効率化しつつ、自分の意図を手動で微調整するハイブリッド型が、プロ・アマ問わずの現実解です。

煎じ詰めれば、自分でミキシングする時間を投資できない場合は、ミキシング済みのロイヤリティフリー音源を活用する選択肢も視野に入る、というのが編集部の見立てになります。本記事で紹介したミキシングの工程と機材を参考に、自分の楽曲制作スタイルを見つけてみてください。

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この記事の監修
Hoipoi編集部
音楽制作・動画マーケティング編集部

楽曲制作・マスタリング・音楽サブスクを編集部にて実機検証。クリエイター向けの実践的な情報を2020年から発信中

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