YouTubeで収益を得る方法は5種類
YouTubeは世界最大級の動画プラットフォームと言われています。
近年では小中学生のなりたい職業にYouTuberがランクインするほどその人気は高いものになっています。
YouTube動画で大きな収入を得ている話はよく聞きますが、いったいどの様な収入形態になっているのでしょうか?
この動画では次の様なことがわかります。
- YouTubeの主な収入の種類
- YouTubeで収益化するには条件がある
- 収益化の条件を満たさなくても稼ぐ方法がある
① YouTubeの広告収益
YouTubeの収益方法としては、最もメジャーなもので多くの配信者が広告から収益を得ています。
広告収益は、広告主からYouTubeに広告掲載料金が支払われて、その後動画配信者に再生回数によって収益が支払われます。
広告の種類は以下の4種類です。
- スキップ可能なTrueViewインストリーム広告:5秒後にスキップ可能なテロップが出る動画広告
- スキップ不可のTrueViewインストリーム広告:15秒〜20秒以内の動画広告でスキップは不可能
- バンパー広告:6秒以内でスキップが不可能な広告
- オーバーレイ広告:画像下部に幅広く出てくる画像またはテキスト広告
② YouTubeチャンネルのメンバーシップの月額課金
視聴者にファンクラブに入会してもらう様に、自身のチャンネルのメンバーシップに加入してもらい月額料金を得ます。
メンバーシップ限定の動画やバッジ、絵文字などの特典が受けられる様になります。
③ スパチャ(YouTube Super Chat)は3種類
YouTubeではライブ配信中やプレミア動画公開中にタイムリーにチャットでメッセージを送ることができます。
人気のYouTuberのライブ配信中やプレミア動画公開中のチャットは、非常に多くの人が使用するのでメッセージが多すぎてYouTuberが気付かないことがよくあります。
その様な時に有料でチャットを目立たせる機能をスーパーチャット(通称スパチャ)と呼びます。
動画配信者は、スパチャ金額の7割を報酬として受け取ることができます。
スパチャの種類は次の3パターンです。
スーパーチャット
前途のようにチャットを目立たせる機能で、視聴者が支払う金額によりコメントの色・文字数・表示時間が変わり、投入金額が高額になると入力できる文字数が多くなり表示時間も延長されます。
スーパーサンクス
スパチャやスーパーステッカーがライブ配信中やプレミア動画公開中に利用する機能であるのに対して、スーパーサンクスは配信済みの動画に有料でコメントする際に使用します。
コメントが色付きで表示される投げ銭的なものになります。
スーパーステッカー
スパチャと共にアニメーションのスタンプを有料で送信できる機能です。
文字だけではなくアニメーションを配信者に送付することでよりファンであると印象をつけることができます。
④ YouTubeプレミアムからのライセンス収益
YouTubeプレミアムとは、2018年に開始されたYouTube内での月額有料会員サービスです。
プレミアム会員になると、動画内での広告が表示されない事の他に、オフライン再生やバックグラウンド再生が可能になります。
YouTubeプレミアムでは、広告が表示されない代わり有料会員が視聴した回数分だけ月額料金の一部が分配されて入るシステムになります。
視聴回数が多ければそれだけ分配金が多く入ります。
⑤ YouTubeショートの広告収益
YouTube動画は通常横画面で視聴することがメインになっていますが、携帯電話で見やすい縦画面に特化した60秒のショート動画を投稿することができます。
YouTubeショートの収益は、クリエイタープールに集約された広告収益をショート動画の視聴回数や動画に使用された音楽ライセンスフィーなどを換算してクリエイターに還元します。
再生回数
1再生 | 1万再生 | 10万再生 | 100万再生 | |
難易度 | ◎ | ◯ | △ | × |
収益目安(平均) | 0.05円 | 500円 | 5,000円 | 50,000円 |
ゲーム実況での公告収益例 | 0.5円 | 5,000円 | 50,000円 | 500,000円 |
ビジネスでの広告収益例 | 0.3円 | 3,000円 | 30,000円 | 300,000円 |
広告主が支払う広告単価
種類 | TrueViewインストリーム広告※スキップ可能 | TrueViewインストリーム広告※スキップ不可 | バンパー広告 | オーバーレイ広告 |
費用相場 | 1円〜25円 | 2円〜30円 | 300円〜600円/1,000回 | 300円〜600円/1,000回 |
収益加算方法 | クリックされる、または30秒以上視聴される | 6秒程度の動画が最後まで視聴される | 1,000回表示毎にカウントされる | 1,000回表示毎にカウントされる |
おすすめな人 | スキップできる広告なので、広告が入る事で悪印象を与えたくない人や、テンポの良い動画に向いている。 | 短い広告動画なのでスキップ等するストレスをかけたくない人に選ばれる。 | 文字や静止画が画面下部に表示されるので、動画を途中で邪魔されにくい。長尺動画に向いている。 | 非常に目につくのでクリック率が高い広告が良い人に採用される。 |
おすすめなジャンル | 全ジャンルに採用されやすい | 旅行動画や環境動画 | ゲーム実況や料理動画 | ビジネス動画 |
YouTube収益化の条件
YouTube動画の収益の種類をご説明しましたが、実際に収益化するためには条件があります。
Google AdSenseへの登録が必須(18歳以上または代理人必須)
Google AdSenseとは、Googleが提供するクリック型広告サービスのことです。
YouTubeの動画にGoogle AdSenseの広告を載せて、クリックされることで収益を生み出します。
動画を収益化をするには、まずGoogle AdSenseの登録を行い、 YouTubeアカウントと紐付けをする必要があります。
Google AdSenseのアカウントを作成するには、年齢が18歳以上という制限があります。
18歳以下が登録をする場合は、親が代理登録をする事でアカウント作成が可能です。
YouTubeの収益化ポリシーの厳守
YouTube動画で収入を得るためには、YouTubeの収益化ポリシーを満たす事が必要です。
収益化ポリシーは大きく分けると5
つの項目があります。
- ① コミュニティガイドライン
- ② 利用規約
- ③ 著作権
- ④ Google AdSenseプログラムポリシー
- ⑤ 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン
暴力・アダルト・中傷や差別を含むコンテンツでは収益化ポリシーを満たすことはできません。
自分の子どもに安心して視聴させる事ができる動画コンテンツを目指して作成すれば、収益化ポリシーに違反することはまずありません。
前途内容を満たしていても次のようなコンテンツは、収益化審査に通りませんので気をつける必要があります。
再利用されたコンテンツ
再利用されたコンテンツとは、映画やテレビ番組を利用したものや、他の動画チャンネルを加工した動画、SNSの再利用など他の動画を寄せ集めただけで特にナレーションなど付加価値をつけていない動画などを指しますが、このような動画は収益化の承認をされません。
繰り返しの多いコンテンツ
繰り返しの多いコンテンツとは、テレビのニュースやウェブサイト、ラジオなどで他者が作成した文章などを読み上げるだけの独自性のないものをいいます。
このような動画や、テンプレートに当てはめただけで自動生成された動画も基準を満たさず収益化の審査に通りません。
コミュニティガイドラインの厳守
YouTubeのコミュニティガイドラインは、YouTube内で必ず厳守して守らなくてはならないルールになります。
もし違反をして警告を受けた場合は、即座にEメールアドレスに通知が来ます。
違反警告の種類は4種類で次のような種類があります。
ユーザーが意図的ではなくポリシーに違反するケースが多いので、初回の違反は通常事前警告のみとされます。
事前警告後に再度警告を受けた場合は、通常の違反警告となります。
違反警告を受けると1週間ほとんどのYouTube内での投稿作業ができなくなります。
初回の警告から90日以内に再度違反警告を受けると、2週間1度目同様に投稿ができなくなります。
3度警告を受けると、YouTubeチャンネルが永久に削除されます。
この状態をアカウントがBANされた(通称アカBAN)などと言われます。
上記の警告以外にも、コミュニティガイドラインに違反した悪質な動画など、初回の警告時でもアカBANされる事がありますのでコミュニティガイドラインは厳守しましょう。
公開動画再生時間が1年間で4,000時間以上の再生
収益化するためには、コミュニティガイドラインの厳守とともに、動画の再生時間が1年間(直近12ヶ月)で4,000時間以上再生されている必要があります。
その際、非公開となっている動画やYouTube側が有効とみなしていない動画はカウントされません。
また、YouTubeショート動画の場合は、視聴回数が1000万回以上という条件が別途あります。
チャンネル登録者数が1,000人以上
チャンネル登録者も1つの基準になります。
チャンネル登録者が1,000人以上いる事が条件ですので、YouTubeを始めた人はまず1,000人を目指すのが1つの壁となります。
YouTubeの収益化条件を満たしていなくてもお金を稼げる方法
前途でYouTubeの収益化をする条件をご説明致しましたが、収益化条件を満たさなくても稼げる方法があります。
【企業案件】PR案件動画を制作※動画やチャンネルの再生回数が多ければ可能
Google AdSense広告を使用した収益の他に、企業案件と言われる収入があります。
これはYouTubeチャンネルのジャンルなどに共感した企業が、自社製品のPR動画をYouTuberに依頼して得る収益です。
よりメジャーなインフルエンサーの方が、案件で得られる収入が高いと言われています。
【誘導】アフィリエイト(ASP)
アフィリエイト(ASP)を用いたマーケティングで自身のブランドや提携している企業の製品を宣伝して収入を得る方法もあります。
動画の概要欄に動画内容に関連した商品のリンクを貼り、そのリンクから商品を購入した場合に収入が入るシステムなので、商品に興味がある人が動画を見ているので収益に繋がりやすい方法でもあります。
【誘導】オリジナルグッズの販売
オリジナルグッズを販売する利点は、広告や企業案件に頼っていると第三者の方針により収益結果が大きく左右されてしまうことにあります。
広告の規定や収益システムが変更されると収入が激減する可能性も大いにあります。
大物YouTubeのほとんどがオリジナルグッズを販売しているのは、この問題に対応するとともにファンを育て活性化させるためです。
早い段階でグッズに手がけると、自らの収益をコントロールできる基盤に繋がります。
BASE(ベース)やBOOTH(ブース)などで作った自分のネットショップへ誘導
店舗を街に作ろうと思うと多くの費用が掛かります。
しかしながら現在はネット上に無料で自分のショップを作る事ができます。
YouTubeでショップの宣伝を無料でする事ができるので、非常に相性の良い方法と言われています。
自身で製造したものや仕入れて販売したいものを販売したい場合は「BASE」がおすすめです。
初期起用は0円、月額0円で費用は販売時の手数料のみなので導入しやすいショップです。
作画や同人誌、電子コンテンツなどのクリエイターにおすすめなのは「BOOTH」です。
匿名配送などにも対応しており、「BASE」同様に初期起用0円、月額0円で費用は販売時にサービス手数料5.6%+22円が引かれるだけなのでローリスクで収益を得られます。
【ライセンス化】オリジナルコンテンツの販売
YouTube動画や他のSNSでバズった動画などは、テレビ局や様々なニュースサイトなどから利用したい旨の問い合わせが入る事があります。
このような場合は、プラットフォームなどのシステムを通さずに直接交渉して収益を得るケースが多いので、概要欄にメールアドレスなどをわかりやすく記載する必要があります。
【その他】クラウドファンディングで資金調達
YouTube内で大きなプロジェクトを行う場合や、動画撮影などに使用する機材購入のためにクラウドファンディング を活用する方法もあります。
動画内でクラウドファンディング を行う告知をして、他のプラットフォームでクラウドファンディング を立ち上げ収入を得ます。
企業案件 | アフィリエイト | オリジナルグッズ販売 | ネットショップへ誘導 | クラウドファンディング | |
難易度 | ◯ | △ | ◎ | ◎ | × |
収入目安(1個(回) | 1万〜1,000万円 | 商品代による(100円から10,000以上も可能) | グッズ販売の粗利が収入となる | 仕入れ商品販売の粗利が収入となる。クリエイターの場合は自分で設定した金額が収入となる | 10万〜1,000万以上のケースもあり |
手数料 | ー | ー | 無料 | 売価の5%〜10%
| プラットフォームにより異なる |
おすすめの人 | ナノインフルエンサー | 商品紹介をする人 | コアなファンの獲得狙う人 | YouTubeをショップの広告として利用する人 | 見返りに魅力的なサービスを提供出来る人 |