エモい写真が撮れるおすすめのカメラ
エモい写真を撮るためにぴったりの機材とカメラを紹介します。
エモい写真を撮るためには、テクニックももちろん大事ですが、同様に機材も大切です。
以下でご紹介する機材やカメラを使用するだけで、初心者の方でも簡単にエモい写真を撮ることが出来ちゃいます。
① 【無限】「GIZMON Utulens」のレンズを使ってミラーレスで撮影する
お手持ちの一眼レフカメラでエモい写真を撮りたいという方には、「GIZMON Utulens」がおすすめです。
Utulensは、写ルンですのレンズを再利用したもので、写ルンですで撮影したような雰囲気を一眼レフカメラでも楽しめます。
「GIZMON Utulens」は7種類のマウントに対応しています。
- マイクロフォーサーズ
- ソニーEマウント
- 富士フイルムXマウント
- キャノンEOS Mマウント
- キャノンEOS Rマウント
- ニコン 1マウント
- ニコン Zマウント
自分のカメラに合ったマウントを選んで購入してください。
上記マウントの一眼レフカメラをお持ちであれば、「GIZMON Utulens」を使用できます。
周辺減光や、写ルンです独特のエモい色合いが5,000円前後で楽しめる、おすすめのレンズです。
GIZMON Utulensの作例
② 【簡単】写ルンですのフィルムカメラ使用すれば、加工なしでエモい写真が撮れる
富士フイルムの「写ルンです」を使用すると、古いカメラを使ったようなエモい写真を簡単に撮影できます。
これは、写ルンです自体が簡易フィルムカメラであり、古いフィルムカメラの質感を再現できるためです。
少しくすんだ色合いや、画角の外側が暗くなる「周辺減光効果」、ピントが甘くボケたような質感などが魅力的で、誰が撮ってもエモい雰囲気が作れます。
③ 【その場で印刷】チェキを使用する。おすすめは富士フイルム(FUJIFILM INS MINI EVO BLACK)
チェキを利用するのも、手軽にエモい写真を撮影したい方におすすめです。
チェキは、専用のフィルムを用いて撮影から印刷まで出来るカメラのことで、フィルムカメラ特有のエモい色合いや質感を楽しめます。
その場で印刷できるので、エモさをすぐに共有できます。
もし、「チェキも素敵だけど、データ化できずSNS投稿に不便」と感じる場合は、富士フイルムの「INS MINI EVO BLACK」を使いましょう。
富士フイルムのINS MINI EVO BLACKは「ハイブリットインスタントカメラ」で、通常のフィルム印刷に加えて、連携したスマホに撮影データを転送できます。
さらに、10種類のレンズエフェクトとフィルムエフェクトを使用して、計100通りの組み合わせから好みのエフェクトをかけて撮影できるのも、INS MINI EVO BLACKの魅力です。
自分好みの質感で撮影した写真を、チェキ用フィルムとデータの双方で楽しめる「INS MINI EVO BLACK」は、エモい写真を手軽に撮影したい方にはぴったりでしょう。
④ 【ノスタルジーでエモい】SONY サイバーショット DSC-F828
- 広角から望遠まで対応(28mm~200㎜)
- フラッシュもついている
- 1万円程度で買える
- 手軽な大きさではない
- モニターが荒い
- ファインダーが荒い
もっとエモい写真が良いという方には、SONYの「DSC-F828」がおすすめです。
DSC-F828は2003年に発売されたデジタルカメラで、レンズ一体型のサイバーショットタイプです。
デジタルカメラが少しずつ普及してきた時代の機種で、手ブレしやすくノイズもかなり乗りやすい機種となっています。
そうした「荒っぽさ」や「鮮明すぎない質感」がエモい写真に繋がる、かなりエモいカメラです。
昔の写真アルバムに収められているような、淡くざらっとした質感のエモい写真を撮りたい方は、ぜひDSC-F828を試してみてください。
SONY サイバーショット DSC-F828の作例
⑤ 【コンパクト】古いミラーレス(SONY NEX-5)を購入する
「NEX-5」は、SONYが2010年に初めて発売したミラーレス一眼レフカメラです。
10年以上前の機種で、2022年現在は1万円~2万円前後で購入できます。
一眼レフカメラのため、レンズを自分好みの物に交換できる点や、コンパクトで持ち運びやすい点が魅力です。
今の機種ほど解像度が高くなく、手ブレ補正も付いていないためブレやすいですが、綺麗すぎない画作りがエモさを演出してくれます。
前述の「GIZMON Utulens」と組み合わせることもでき、たくさん撮影する方には写ルンですよりもコスパよく撮影できるでしょう。
「写ルンですを使いたいけど、枚数が少ないしお金がかかる」と感じる方は、「SONY NEX-5 + GIZMON Utulens」の組み合わせがおすすめです。
⑥ 【高画質なのにエモい】フィルムシミュレーションがあるカメラを使用するおすすめはFX-X-PRO3ーDB
FX-X-PRO3ーDBがあれば高画質でエモい写真が撮影できます。
「プロ向け機材は写真が綺麗すぎて、エモくならないのでは?」と思うかもしれませんが、むしろエモさを自由自在にコントロールできるのが、プロ向け機材の魅力です。
エモさを自由に演出できる機能として、昨今の一眼レフやミラーレスカメラには、フィルムシミュレーション機能が搭載されています。
これは名前の通りフィルムの質感を再現するもので、「色がパキッと出るフィルム」「淡い色のフィルム」「モノクロフィルム」など様々なフィルムから、自分好みのフィルムタイプを選択可能です。
特に人気なのは、富士フイルムのミラーレス一眼レフカメラで、フィルムメーカーならではの素晴らしいフィルムシュミレーションが楽しめます。
⑦ 【スマホアプリ】ノイズ加工ができるおすすめのカメラアプリ「VSCO」
スマホを使って手軽にエモい写真を撮影したい方は、ノイズ加工ができるカメラアプリを使いましょう。
ノイズ加工とは、写真をざらっとした質感にできる機能で、古いフィルムカメラやデジタルカメラで撮影したようなエモさを演出してくれます。
おすすめのカメラアプリは「VSCO(ヴェスコ)」で、このアプリではノイズや色味などを編集できます。
写真初心者の方でも、手軽にエモい仕上がりの写真を撮影できますので、インストールしてみてはいかがでしょうか。
エモい写真が撮れるおすすめの機材
① 【フィルター】エモいカメラレンズフィルターを使用する(なついろパンチ!★アルプスパンチ!)
最初のおすすめアイテムは、カメラレンズフィルターです。
レンズフィルターとは、名前の通りレンズに付けるフィルターで、写真の色味や質感を手軽に変えることができます。
おすすめのレンズフィルターは、MARUMIの「なついろパンチ!」と「アルプスパンチ!」です。
このフィルターは、写真家の鈴木さや香氏と、レンズフィルターメーカーMARUMIが共同開発して生まれました。
「なついろパンチ!」は青みがかった寒色系、「アルプスパンチ!」はセピア調の色合いが特徴です。
ゴーストやフレアと呼ばれる現象も出やすいフィルターで、天気の良い野外撮影では、特にエモい写真を撮りやすいでしょう。
② 【フラッシュ】小型のクリップタイプフラッシュがおすすめ
エモい写真を撮りたい方には、小型のクリップオンフラッシュもおすすめです。
小型のフラッシュを使うと、近くの部分のみがとても明るく、背景はとても暗くなるため、明暗の差がはっきりとした写ルンですのような雰囲気になります。
フラッシュを使用する場合は、光を強すぎない設定にすることと、被写体を近く背景を遠くすることを意識すると、エモい撮影がしやすいでしょう。
エモい写真を撮る4つのテクニック
エモい写真を撮るためのアイテムが揃ったら、早速撮影してみましょう。
最初は上手に撮れなくても、数をこなすうちに少しずつ感覚が掴めるはずです。
以下では、エモい写真を撮るためにおすすめの撮り方と加工方法を4つご紹介します。
初心者〜上級者の方まで参考になる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
① 一眼レフやミラーレスのマニュアル設定でエモい写真を撮影する方法
一眼レフやミラーレスで撮影したい場合、マニュアル設定で数値を工夫すると、とてもエモい写真を撮影できます。
以下に、フラッシュを使用した際のおすすめ設定をまとめますので、参考にしてください。
レンズ画角 | 32mm前後(APS-Cの場合は21mm前後) |
焦点距離 | 1.5〜2m前後 |
F値(絞り値) | F12〜F14前後 |
シャッタースピード | 1/125s〜1/140s |
ISO感度 | ISO2000〜3200 |
画質設定 | シャープネスマイナス、コントラストと彩度はプラス |
フラッシュガイドナンバー | 12前後のもの |
なお、上記はフラッシュ利用を前提としているため、室内でフラッシュを使用せず撮影すると、かなり暗い写真に仕上がるかと思います。
その場合は、シャッタースピードやISO感度を調整するか、現像ソフトで露光量を持ち上げるのがおすすめです。
また、屋外撮影で明るすぎて白飛びしてしまう場合は、若干暗く感じる程度までシャッタースピードを速めると、写ルンですのような雰囲気に仕上げやすくなります。
明るすぎたり暗すぎたりした場合、レンズ側(F値や焦点距離)を調整してしまうと写ルンですのような雰囲気を出しにくくなるので、必ず本体側(ISO感度かシャッタースピード)の調整、もしくは現像で対応するようにしてください。
② 人物を撮影するときはカメラ目線NG!目線を外して撮影する
人物を撮影するときは、カメラ目線で撮影しないほうが、エモい雰囲気を作りやすくなります。
これは、目線を外した方が自然な雰囲気が出やすく、ストーリー性も感じやすくなるためです。
目線を外した撮影をする場合は、視線の先に余白を作ってあげると、さらにエモい写真を撮ることができます。
例えば、画角の右に人を配置した場合は、左側を見るようにしてもらい、画角左側に余白を作りましょう。
左から右に目線がいっている場合は右側に余白を、右斜め上から左斜め下なら左下に余白を作ります。
こうすると、目線の先にある世界を自然と想像するような構図になり、とてもエモい写真に仕上がるのです。
③ 逆光と露出補正を使って、光を活かした写真に
太陽に向かって撮影する「逆光撮影」も、エモい写真を撮るのに効果的です。
逆光で撮影すると、背景が白飛びしたり、被写体がとても暗い写りになったりしてしまいます。
しかし、この写真を露出補正機能で調整すると、まるで写真が光り輝いているようなエモい写真や、太陽以外が真っ黒になったエモい写真を撮れるのです。
おすすめは、空を普通の写りになるように設定する方法で、背景以外がシルエットのように黒く浮かび上がるとてもエモい写真に仕上がります。
海辺や草原などの広い場所で撮影するときには、この逆光撮影がおすすめです。
④ RAW撮影で現像は、「Lightroom Classic」を使用する
一眼レフやミラーレスカメラで撮影した写真をRAW現像するときは、「Lightroom Classic」を使用しましょう。
RAW現像ソフトには様々なものがありますが、Lightroom Classicはユーザー数が多いため、どのように調整すれば良いかといった情報を集めやすいソフトです。
また、おすすめの設定をまとめた「プリセット」も数多く配布されており、このプリセットを使えば、誰でも簡単にプロ級のエモい写真に仕上げることができます。
Lightroom Classicはサブスクリプション制のため、月額料金がかかりますが、その分多機能でプロ仕様の素晴らしいソフトですので、ぜひお試しください。
エモい写真が撮れるのおすすめの構図
上記のような点を工夫しても写真がエモくならない場合、構図に問題があるかもしれません。
構図とは、「どこに何を配置するか」といった構成を指す言葉です。
この構図バランスが悪いと、どれだけ色味や質感にこだわっても、エモい写真に仕上がりません。
写真初心者の方であれば、ひとまず以下4つの構図を覚えておくと、エモい写真を撮りやすくなります。
- 日の丸構図
- 二分割構図
- 対角線構図
- フレームインフレーム
上記4つの構図について以下で詳しく解説しますので、「機材にこだわってもエモくならない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
① 初心者におすすめ「日の丸構図」
日の丸構図は、メインの被写体をど真ん中に配置する構図です。
単調なイメージになるダメな構図とされていましたが、昨今はインパクトの強い構図としてよく使われるようになりました。
日の丸構図で撮影するときのポイントは、背景をなるべくシンプルにすることです。
せっかく日の丸構図で被写体を目立たせても、背景がごちゃごちゃしていると、被写体が目立ちにくくなってしまいます。
そのため、シンプルな背景で撮影したり、「写ルンです」や「GIZMON Utulens」のように周辺光量が落ちるカメラやレンズを使用すると、日の丸構図の効果を活かしてエモい写真が撮影できます。
② エモく人を撮る「二分割構図」
二分割構図や対角線構図も、エモい写真を撮るのにぴったりです。
二分割構図は、画面を左右や上下に二分割して撮影する構図のことを指します。
③ 「対角線構図」
対角線構図は画面を対角線で分けて物を配置したり、対角線上に被写体がくるように配置したりする構図を指します。
人物をエモく撮るときに便利な構図です。
人物を左半分・右半分に配置して、もう一方に余白を作ったり、手すりや壁のフチが対角線にくるように配置してみると、エモい写真が撮れるでしょう。
④ 風景をエモく撮る「フレームインフレーム」
ひと味違ったエモい写真を撮りたい方には、フレームインフレームがおすすめです。
これは、写真の中に「枠」を入れる構図で、窓枠越しに背景を撮影したり、トンネル越しの景色を撮ったりする構図をフレームインフレームと呼びます。
もし窓やトンネル、扉など「枠」のある場所で撮影するなら、このフレームインフレームを活用してみてください。
コツは、被写体にピントを合わせて、枠側(扉や窓)をぼやけさせることです。
こうすると遠近感やボケ感をしっかり作り出すことができ、とてもエモい写真に仕上がります。