- 楽曲販売の3種類(ストック型・スキル販売型・配信サブスク型)の特徴と使い分け
- 各種類の手数料・審査・著作権・継続性の比較表
- ココナラ・BOOTH・Audiostock・Shopifyなど主要4ストック/スキル販売サイト
- TuneCore・Artlist・Epidemic Sound・Bandcamp・Amazon・BIG UP!の6配信サブスクサイト
- Apple Music・Spotify・YouTube Musicなど主要プラットフォームの1再生単価
- 2026年最新のTuneCore Creatorsプログラム・SoundOnなどの新サービス
- 楽曲販売時の権利関係・税金面の注意点と青色申告のメリット
「DTMで作った楽曲を販売してみたいけど、どのサイトを使えばいいの?」「ストック型・スキル販売型・配信サブスク型って何が違うの?」「実際にどれくらい稼げるの?」——楽曲販売を副業として検討している方の8割が、サイト選びでつまずきます。
楽曲販売サイトは2026年現在、選択肢が大幅に増えており、種類によって稼ぎ方・手数料・著作権の扱いが大きく異なる状況です。本記事では、楽曲販売の3つの基本タイプから、主要サイト11選の特徴、2026年最新の新サービス、税金面の注意点まで、編集部のリサーチベースで体系的に解説していきます。これから楽曲販売を始める方は、参考にしてみてください。
楽曲販売の種類は3種類
楽曲販売サイトには、「ストック型」「スキル販売型」「配信サブスク型」の3種類があります。それぞれで稼ぎ方の仕組みが大きく異なるため、自分のスキル・実績・目的に合わせて選ぶのが重要です。
楽曲販売の3種類の比較
| 項目 | ストック型 | スキル販売型 | 配信サブスク型 |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 曲が売れると利益 | 納品すると利益 | 再生されると利益 |
| 手軽さ | ○ | △ | ○ |
| 審査 | あり | なし | ある場合がある |
| 売上発生難易度 | 難しい | 比較的簡単 | 難しい |
| 求められるクオリティ | 高い | 普通 | 高い |
| 著作権 | 譲渡しない場合が多い | 譲渡 | 譲渡しない |
| 原盤権 | 譲渡しない | 譲渡 | 譲渡しない |
| 自分の知名度 | あまり影響なし | 若干影響 | かなり影響する |
| 継続した売上 | ○ | △ | ○ |
| トラブル発生率 | 低い | 普通 | 低い |
| 手数料 | 50%前後 | 5〜20% | 50〜70% |
特徴・手数料・継続性などの違い
ストック型:楽曲の使用権を販売
楽曲販売の中でも一般的なのが、ストック型です。ストック型は、楽曲販売サイトに曲を登録しておき、購入される度に売上が発生する販売方法を指します。一度素材が売れると、安定して売上が発生しやすくなるのが、ストック型のメリットになります。
特に動画制作用の素材を販売しているストック型のサイトだと、需要のない素材はまったく利用してもらえません。市場分析をしたうえで最適な音楽を制作できると、ストック型で大きな成果を出せる仕組みです。
スキル販売型:スキルを販売
スキル販売型はスキルシェアサービスに登録し、楽曲制作のスキルと実績を提示し楽曲制作を受注することで対価を得る方法です。既に実績がある人にとっては一番簡単に稼げる方法と言えます。
実績を提示した上での取引なので、受注しやすいのがメリットです。1曲ごとに数千円〜数万円で売れるので、1曲あたりの売上はストック型や配信サブスク型よりも高額になります。
売上が制作ごとになるので、1曲が継続して売上を生み出さない点もスキル販売型のデメリットと言えます。
配信サブスク型:再生回数毎の使用権を永続的に販売
配信サブスク型は、音楽の定額制サービスに楽曲を登録し、再生回数に応じて報酬が支払われる成果報酬型です。主なメリットは下記の通りになります。
副業におすすめのストック型・スキル販売型サイト4選
楽曲販売サイトの種類が把握できたら、サイトごとの比較をしていきましょう。まずは、ストック型・スキル販売型の中から特におすすめできるものを4つ紹介します。それぞれ還元率や販売手数料、利用するメリットなどが異なります。
【スキル販売型】ココナラ:得意ジャンルで勝負できる

ココナラは、自分のスキルを掲載して、依頼主に購入してもらえるサービスです。「楽曲制作します!」「アレンジ・リミックスお受けします」といった形で、ココナラ内に自分のスキルを出品できます。
ココナラのメリットは、料金を自分で決められることです。スキルに対して自分で値段を付けて売り出すので、自分が希望する金額でスキルを購入してもらえます。
音楽関連のスキルがある方は、さまざまなスキルを出品できるのもメリットになります。楽曲制作だけでなく、カラオケ作成、楽譜作成、音源のミックスなど、音楽制作に関わるあらゆるスキルを出品可能です。DTMに関する知識が豊富な方であれば、複数のスキルを出品できるので、依頼も受けやすくなる仕組みです。
【ストック型】BOOTH:アニメ・ボカロ系が人気の楽曲販売サイト

BOOTHは、創作物の出品・販売ができるマーケットプレイスです。コミックマーケットのネット版のようなイメージで、アニメやボカロ系が人気のサイトになります。
アニソン、ゲーム制作用の音楽や効果音、歌ものなど幅広く取り扱っているのがBOOTHの特徴です。自作のアルバムを販売している方や、コアなジャンル・作曲家に関するコンテンツを販売している方もいます。大手楽曲販売サイトと比べると競合が少ないので、ニッチなジャンルが好きな方にはおすすめのサイトになります。
曲だけでなく、楽譜やグッズ等の販売もできるので、アーティストとしてさまざまな商品を出品したい方にもおすすめできるサイトです。
BOOTHでいくら稼げるの?半年間の結果

意外に稼げる結果になりました。ただし、普通の人は難しいと思います。マーケティングに自信がある人なら稼げますが、それ以外の人は難しい印象です。
BOOTHで稼ぎやすい人の特徴
| 条件 | 理由 | 期待値 |
|---|---|---|
| 実績がある人 | 信頼性とフォロワー基盤あり | 高 |
| ネット上でちょっと有名な人 | 拡散力で初期集客が可能 | 高 |
| マーケティングに自信がある人 | 分析と改善のPDCAが回せる | 高 |
| 上記に当てはまらない人 | 集客チャネルが乏しい | 低 |
該当条件が多いほど期待値が高い
【ストック型】Audiostock:利用しやすい日本の楽曲販売サイト

Audiostockは、BGMや効果音などの素材を販売できるサイトです。日本の会社が運営するサービスなので、利用規約も含めてすべて日本語になっています。海外の素材販売サイトは英語しか対応していない場合も多いので、日本語に完全対応しているのは嬉しいポイントです。
和風楽曲や日本語の歌でも人気になりやすい点も、Audiostockのメリットになります。歌入り楽曲をたくさん制作したい方や和風の曲を作るのが得意な方には、ぴったりの販売サイトと言えます。
【ストック型】Shopify:自分のネットショップを開設できる

Shopifyは、カラーミーショップと同じく、自分でネットショップを開設できるサイトです。また、Shopifyは非常に人気のあるサイトなので、利用に際して分からない点があってもネットで情報が得やすいのも魅力になります。
しかし、カラーミーショップのように無料では利用できません。維持費をできるだけかけたくない方は、カラーミーショップのほうが向いている選択肢です。
副業におすすめの楽曲配信サブスクサイト6選
楽曲販売サイトの中には、前述した「配信サブスク型」のものも多くあります。サブスク型の場合、再生回数に応じた収益を受け取るのが一般的です。サイトによっては、1曲ごとの販売とサブスク販売のどちらもできるサイトもあります。
主要プラットフォームの1再生単価
主要な楽曲販売サイトにおける、1再生ごとのおおよその収益額は、以下のようになっています。
主要プラットフォームの1再生単価(2026年5月時点)
| 楽曲販売サイト | 1再生ごとの収益額(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| YouTube Music | 1.7円 | 単価最高水準 |
| Amazon Music Unlimited | 1.1円 | 有料プラン向け |
| Apple Music | 1.0円 | 高単価帯 |
| LINE MUSIC | 0.8円 | 国内向け |
| Amazon Prime Music | 0.4円 | 無料プラン向け |
| Spotify | 0.3円 | ユーザー数最大・単価は控えめ |
サブスク型の収益額の目安
【還元率100%】TuneCore:Apple Music・Spotifyなどへ一括配信

TuneCoreは、さまざまなサブスクサービスに楽曲を配信できるサービスです。対応できる配信サイトは55種類以上に及び、Apple Music・Spotify・Amazon Music・YouTube Music・LINE MUSIC・TikTokなど国内外のさまざまなサイトで楽曲を配信できます。
複数サイトでの楽曲配信作業を一括管理できるので、さまざまな各楽曲配信プラットフォームで楽曲配信をしたい人にピッタリな選択肢です。
TuneCoreの料金プラン(2026年5月時点)
| プラン | 年間費用 | 備考 |
|---|---|---|
| シングルリリース | 年1,551円 | 1曲ごとの登録 |
| アルバムリリース | 年5,225円 | 複数曲をまとめて |
| 配信し放題プラン | 月額プランあり | 楽曲多数の方向け |
シングル・アルバム別の年間費用
有料サービスですが、各楽曲配信プラットフォームの手数料を除いた収益を100%還元してくれるのが魅力です。楽曲再生に関する解析機能もあり、自分の曲がどのように聴かれているのか、どのサイトで人気なのかなどが明確に分かります。
【還元率変動制】Artlist:BGMや効果音の配信に特化

Artlistは、動画制作用の素材を販売しているサイトです。音楽素材だけでなく、写真や動画素材なども幅広く扱っており、動画編集者の間で人気が高まっています。
Artlistの魅力は、サイトのオススメ機能が充実しており、オススメ作品に選ばれればたくさんの人に利用してもらえる点です。また、新しいサービスではあるもののユーザーが増加しているので、今から楽曲を投稿しておけば、将来大きな収益に繋がる可能性があります。
一方で、サイトの一部が日本語に対応していない点には注意が必要です。還元率や手数料に関しては一般公開されていませんが、1年間のArtlistの売上に対して、再生数に応じて還元率が設定され、その金額が振り込まれる仕組みになっています。
【還元率50%〜】Epidemic Sound:楽曲数が豊富で人気の販売サイト

Epidemic Soundも、Artlistと同様に動画制作用の素材を扱っているサイトです。Artlistよりも歴史が長く、コンテンツ数が充実しており、ユーザー人気も安定して高いサービスになります。
Epidemic Soundの魅力は、動画制作素材系のサイトとしては還元率が高い点です。また、長期サービスでユーザー数も多いと考えられるため、人気になれば多くの人に利用してもらいやすいのも魅力でしょう。
【還元率80-85%】Bandcamp:アメリカの楽曲販売サイト
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Bandcampは無料で利用できるアメリカの楽曲販売サイトです。決済手数料はかかりますが、売上の80%前後が受け取れるので、再生数が多くない方でも売上を上げやすくなっています。
一方で、アメリカのサイトであるため日本語に対応していない点には注意が必要です。まったく英語がわからない方だと、アカウント作成や楽曲審査などで困る点も少なくないかもしれません。しかし、昨今は翻訳技術も発達してきたので、ブラウザの翻訳機能を使えば問題なく利用できる方も多くいる印象です。
【還元率非公開】Amazon Prime Music:通販大手Amazon

Amazon Prime Musicは、通販大手Amazonが運営する楽曲販売サイトです。ユーザー数の多さが魅力で、2021年時点で5,500万人、2022年の調査ではサブスクトップの利用者がいることが分かりました。
ユーザー数が多ければ、たくさんの人に聴いてもらえる可能性も高まるので、積極的に利用したいサービスです。Amazon Musicのチャートも影響力があるので、チャート入りすれば多くの人の目に触れて、よりたくさん聴いてもらえるようになる構造です。
しかし、利用者が多いぶん楽曲数も多く、超人気アーティスト楽曲も多数掲載されています。そのため、Amazon Musicのみで人気になるのは難しく、ほかのSNSでの宣伝が必須になる選択肢になります。
【還元率70%〜】BIG UP!:無料で楽曲配信ができる

BIG UP!は、TuneCoreと同じく複数のサイトで楽曲配信できるサイトです。無料で利用できるのが最大のメリットで、維持費を増やしたくない方におすすめになります。
まだ知名度や実績がなく、再生数も見込めない方は、無料で利用できるBIG UP!が良い選択肢です。ただし、TuneCoreと比べると対応してもらえるサービスが多くありません。また還元率も高くないので、たくさん再生してもらえる可能性がある場合は、TuneCoreのほうが向いている選択肢になります。
2026年最新の新サービス(SoundOn・early Reflection等)
ここからは2026年の新潮流の話です。
2025〜2026年にかけて、楽曲配信サービスの選択肢が大幅に増えました。従来のTuneCoreやBIG UP!に加え、新しい選択肢も検討する価値があります。
2026年の新規・注目配信サービス
| サービス名 | 運営 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|---|
| SoundOn | TikTok運営 | TikTokバズと連携・即効型 | 無料 |
| early Reflection | ポニーキャニオン | 日本語対応・LINE MUSIC・AWAも | 年額制 |
| DistroKid | 海外 | 年額20ドル〜・無制限配信 | 有料 |
| CD Baby | 海外 | 配信+CD・レコード販売 | 9.95ドル〜 |
| narasu | 日本 | 月110円で配信し放題 | 月額制 |
従来サービスと比較する
楽曲販売時の注意点(権利・税金・青色申告)
稼ぐ前に必読のルールを整理しておきましょう。
楽曲販売をする際には、権利関係や税金面などに注意が必要です。副業であっても、ルールはしっかりと守ったうえで活動する必要があります。法律や規約を知らなかったとしても、違反すればペナルティが課せられる仕組みです。追加で税金が発生したり、販売停止になるケースも考えられます。健全な取引をするために、以下の点には十分注意してください。
各サービスの利用規約や著作権を違反しないように注意
楽曲販売サイトには、サイトごとにさまざまなルールが設けられています。特に、素材販売サイトは作品の権利や収益に関して細かなルールがあるので、利用前にしっかりと確認しましょう。
1つの素材サイトで販売したものを別サイトでも販売すると、規約違反になる可能性もあります。また、著作権を譲渡するタイプのサービスであれば、曲を提供した瞬間に自分が管理できる曲ではなくなるので、お気を付けください。
著作権に関しては、日本国内の法律で定められているものもあります。特に注意したいのは「アレンジ」で、著作権法を知らずにアレンジの仕事を受けていると、著作者人格権違反になる可能性があります。
楽曲が売れる前から青色申告の準備が絶対おすすめの理由

楽曲がたくさん売れるようになったら、開業届を提出して青色申告の65万円控除で節税しよう——と考える人は、今すぐ開業届を提出するのがおすすめです。
青色申告の申請期限
| 状況 | 提出期限 |
|---|---|
| 新規開業(1月15日以前に開業) | 承認を受ける年の3月15日まで |
| 新規開業(1月16日以後に開業) | 業務開始日から2か月以内 |
| 白色申告から青色申告への切り替え | 承認を受ける年の3月15日まで |
開業時期・切替時期で異なる
開業届を提出し、青色申告の65万円控除を受けるとかなりの節税になります。楽曲制作に関連する経費や事業に関連する経費を、利益から差し引くことができるので節税が可能です。
1年間の課税所得が20万円を超えたら、確定申告が必須
1年間の課税所得が20万円を超えたら、確定申告をする必要があります。課税所得とは、売上から経費を差し引いた金額のことです。
課税所得が20万円を超えた場合、確定申告をして所得税を納める必要があります。売上が20万円を超えていても、DAWソフトや制作用パソコンの購入代金などを経費にすれば、課税所得が20万円を下回るケースもあります。課税所得が20万円を下回れば、確定申告の必要はないので、もし経費にできそうなものがあれば、計算してみましょう。
楽曲販売に関するよくある質問
動画クリエイター向けの音楽素材としてArtlistを活用
楽曲販売を副業で行う方は、動画制作者向けの音楽素材市場も視野に入れる選択肢があります。Artlistは動画クリエイター向けの音楽サブスクサービスとして、2026年現在は世界中の動画クリエイターに利用されているプラットフォームです。
Artlistの無料体験の素材は商用利用できる?月額料金はいくら?では、料金プランや無料体験で使える範囲を詳しく解説しています。Artlistの口コミ・評判では、実際に利用しているYouTuberや動画クリエイターの声を整理した内容です。ArtlistとEpidemic Soundの比較記事もあわせて参考にすると、自分の用途に合うサービスを判断しやすくなります。
楽曲制作の全工程については楽曲制作の種類と行程は?、副業全般については音楽制作を副業で始めるやり方と案件の探し方もあわせてご覧ください。
まとめ:楽曲販売は「3タイプ×11サイト」から自分に合う組み合わせを選ぶ
楽曲販売の副業は、ストック型・スキル販売型・配信サブスク型の3タイプに大別されます。それぞれで稼ぎ方の仕組みが大きく異なるため、自分のスキル・実績・目的に合わせて選ぶのが重要なポイントです。
本記事で紹介した11サイトの中から、自分に合うサイトを選んで活用してみてください。「短期収益+実績作りならスキル販売型のココナラ」「長期不労収入ならストック型のAudiostock」「ブランド構築なら配信サブスク型のTuneCore」といった使い分けが、2026年現在の現実解になります。
煎じ詰めれば、楽曲販売を本気で副業として育てたい方は、青色申告の準備も同時に進めるのが節税面で有利です。本記事で紹介したサイト選びと税金面の準備を参考に、自分に合った楽曲販売スタイルを見つけてみてください。
楽曲制作・マスタリング・音楽サブスクを編集部にて実機検証。クリエイター向けの実践的な情報を2020年から発信中
