動画撮影に絶対に必要な機材
動画を作るために、まず良い動画素材を用意しましょう。
良い動画素材を撮影できれば編集がしやすくなり、高品質なシネマティック動画を作りやすくなります。
逆に、構図や色味などがバラバラ(統一性が全くない)の動画素材を用意してしまうと、編集を頑張ってもクオリティの高い動画は作れません。
以下で紹介する道具をしっかりと揃えて、シネマティック動画にふさわしい動画素材を撮影してください。
① 【NDフィルター】屋外で撮影する場合、可変NDフィルターが必須
屋外で撮影する場合は可変NDフィルターが必須です。
日中に撮影する場合NDフィルターを使用しないと、白飛びしてまともに撮影することが出来ません。
有名なビデオグラファーさんは、NiSiのNDフィルターを愛用していました。
ちょっと高いですが、おすすめです。
② 【明るいレンズ】F1.2~F2の明るいレンズを使って撮影する
シネマティック動画の撮影におすすめなのは、F1.2〜F2前後の明るいレンズです。
カメラレンズには「F値(絞り値)」という数値があり、F値が低いほど多くの光を取り込み、明るい映像が撮影できます。
そして、ボケ感が強くなって奥行きが出しやすくなり、シネマティック動画にふさわしい質感の動画が撮影しやすいのも、F値が低いレンズのメリットです。
③ 【広角レンズから標準レンズ】35㎜~90㎜のレンズがおすすめ
動画を撮影する場合、レンズの焦点距離は35mm〜90mm前後のものがおすすめです。
静止画撮影の場合は肉眼に近い50mmが良いとされていますが、動画撮影の場合はより広角の35mm〜40mm程度が好まれます。
また、ズームを効かせて撮影したい場面にも対応できるよう、90mm程度の「中望遠レンズ」もあると便利でしょう。
注意点としては、20mm-150mmのようなズームの効くレンズの場合、F値が高くなりがちという点です。
前述の通りレンズのF値はF1.2〜F2前後が適していますので、明るめのズームレンズまたは単焦点レンズ2本を使い分けると良いでしょう。
APS-Cの一眼レフを使用している場合は、焦点距離が異なりますので、50mm〜140mm前後のレンズがおすすめです。
④ 【照明】室内で撮影する場合は、最低でも2つのライトが必要
日光の入らない室内は、肉眼で見る印象よりもかなり暗く、撮影するには光量が足りないケースが多くあります。
そのため、もし室内で撮影するのであれば、必ずライトを2つ以上、できれば3つのライトを用意しましょう。
ライトが複数あると影を自由に操ることができ、奥行きのあるシネマティック動画を撮影しやすくなります。
LEDライトを新たに購入する場合は、Ra90以上のものを選ぶのがおすすめです。
LEDライトには自然光をどのくらい再現したかを示す「Ra(演色性)」という数値があり、Ra90前後であれば自然な色味を出しやすくなります。
⑤ 【カメラ】60FPS以上で撮影できるカメラ
シネマティック動画を撮影するカメラを選ぶ際は、60FPS以上で撮影できるものを選びましょう。
FPSは「Frames per second」の略で、1秒間の動画が何フレームで構成されているかを示すフレームレートの数値です。
このFPS値が大きいほど、1秒あたりのフレーム数が大きくなり、滑らかな質感の動画に仕上がります。
シネマティック動画は最終的に24FPSで書き出しますが、60FPSで撮影をしておくと、スローエフェクトをかけやすくなるのがメリットです。
フレーム数の少ない24FPSで撮影してしまうと、スローエフェクトをかけた際にカクついてしまい、ぎこちない動画に仕上がってしまいます。
そのため、撮影時には60FPSで撮影をしておき、書き出し時に映画と同じ24FPSに落とすのがおすすめです。
⑥ 【ジンバル】動いている被写体をブレなく撮影するジンバルが必須
シネマティック動画を作成するためには、ブレの少ない動画素材が適しています。
そのため、撮影時はジンバルを撮影して、ブレのない動画を撮影をしましょう。
おすすめは「電動3軸補正」のジンバルで、モーターで手ブレを強力に抑制してくれます。
⑦ 【編集ソフト】有名なのは「Premiere Pro」か「Davinci Resolve」
シネマティック動画の多くは、Adobe社の「Premiere Pro」、もしくはBlackmagic Design社の「Davinci Resolve」で編集されています。
この2つはプロスペックのソフトのため、使い方を学ぶ必要がありますが、操作を覚えればあらゆる編集が自由自在に行えます。
Premiere Proはサブスクリプション、Davinci Resolveは基本無料で使用できるので、予算に余裕がない場合はDavinci Resolveがおすすめです。
どちらのソフトであっても、ある程度のマシンスペックを必要としますので、インストール前に推奨スペックを確認してください。
動画撮影時にあると便利な機材
動画撮影時にあると便利な機材を紹介します。
① 【サンフード】日差しが強い屋外でもしっかり視認できる
このサンフードを使えば格段に見やすくなります。
取付はスライドするだけなので簡単
折り畳みもできるので、持ち運びにも便利です。
② 【カメラゲージ】拡張性アップ
拡張パーツを取り付けるのに便利です。
ハーフリグであれば、FX3の手持ちハンドルもそのまま使えます。
③ 【ハンドル】グリップ力3倍で手が疲れない
1万円を超える価格なので購入するか迷いましたが、品質が高く満足しています。
④ 【ハンドストラップ】絶対にカメラを落としたくない人へ
グリップ力と安心感を高めることが出来ます。
⑤ 【スライダー】ジンバルではできない超スローなスライド撮影が可能なスライダー
スライダーとは、カメラをスライドさせて撮影できる機材のことです。
レールに沿わせて動かすため、ブレなくカメラを移動させることができ、ジンバルでは撮影できない超スロー撮影やなめらかな視点移動が可能となります。
初心者におすすめなのは「フライホイール」を実装したタイプや電動タイプで、これらはスライダーを初めて使う方でも速度ムラが出にくいのが特徴です。
ただし、フライホイールタイプは価格が高額で、重さもあるため、予算や撮影状況に合わせて選択してください。
⑥ 【ジンバルアクセサリー】ジンバルを延長する機材
ダイナミックな映像を撮影する際に必須なアイテムです。
シネマティック動画撮影にあると便利な機材
① 【フィルター】ブラックミストフィルターで簡単シネマティック
動画も写真もシネマっぽく撮影できるので、大満足の商品です。
濃さは3種類あります。
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