- デスクツアー動画は「カメラ・スライダー・三脚」の3点セットが必要機材の基本です
- カメラスライダーは滑らかな水平移動でデスクの全体感とディテールを両立できます
- 三脚はスライダー+カメラの総重量に耐える耐荷重に余裕のあるモデルを選ぶのが鉄則です
- カメラは4K撮影対応のミラーレスが推奨で、SONY α7 V / α7 IV / α7 III が定番です
- 電動スライダーはタイムラプスやスロー演出に向き、手動は機動力と価格面で有利です
- 動画の広告収益を著作権者に持っていかれない(ただ働きにならない)BGM選びが収益化加速の隠れた要点です
「人気YouTuberのデスクツアー動画はどうやって撮影しているのだろう」「自分も滑らかなカメラワークでデスク全体を見せたいけれど、何を揃えればいいのだろうか」――こうした疑問を抱いたことはないでしょうか。デスクツアー動画は、YouTubeでも安定して再生数を伸ばすジャンルとして定着しており、ガジェット好きの個人クリエイターから企業の社内紹介動画まで幅広く制作されています。
筆者は撮影と動画編集に5年以上関わってきましたが、デスクツアー撮影で躓くポイントは大きく3つに集約できます。「滑らかなカメラワーク」「光の取り方」「BGM選び」――この3軸を押さえるだけで、視聴者を惹きつける動画は十分に作れる構成です。本記事では、デスクツアー動画に必要な機材から、選び方・おすすめ製品・撮影テクニックまでを順に追っていく構成にしました。動画運用の発展も視野に入れている方は、ArtlistとEpidemic Soundを9軸で徹底比較した記事もあわせて目を通しておくと、後で楽になるはずです。
結論:デスクツアーは「カメラ・スライダー・三脚」の3点セット
デスクツアー動画の機材を一言でまとめると、「4K対応ミラーレスカメラ+カメラスライダー+三脚」の3点セットに集約されます。この3つを揃えるだけで、視聴者を惹きつける滑らかな映像が撮れるようになります。
デスクツアー必須機材の俯瞰
| 機材 | 必須度 | 予算目安 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| ミラーレスカメラ | ◎ 必須 | 20〜45万円 | 4K動画撮影 |
| カメラスライダー | ◎ 必須 | 3〜10万円 | 滑らかな移動演出 |
| 三脚 | ◎ 必須 | 2〜5万円 | 安定支持 |
| LED照明 | ○ 推奨 | 1〜3万円 | ディテール強調 |
| 単一指向性マイク | △ 任意 | 0.5〜2万円 | ナレーション収録 |
◎必須 ○推奨 △任意
最低限の3点セットなら合計25万円〜60万円が予算感です。中級以上を目指すなら照明・マイクを足していくのが王道のステップになります。

筆者がα7 IIIで動画を始めたときは三脚も含めて25万円程度に収まりました。最初は3点セットだけで十分で、照明やマイクは「これがあれば」と感じてから足すほうが無駄になりません。
次は、その「カメラスライダー」「三脚」「ミラーレスカメラ」を一つずつ見ていきましょう。
デスクツアー動画とは(人気の理由)
デスクツアー動画とは、自分のデスク周りの環境やガジェット・機材を紹介する動画ジャンルです。YouTubeでは安定して再生数が取れるジャンルとして確立されており、ガジェット好きの個人クリエイターから企業の社内紹介動画まで幅広く制作されています。
人気の理由は次の3つです。
デスクツアーが伸びる構造的な理由
| 人気の理由 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 視聴者の興味と一致 | 「他人のデスクが気になる」という普遍的な好奇心 |
| アフィリエイト収益 | 紹介機材のリンクから収益化が容易 |
| 制作のしやすさ | 室内撮影で天候に左右されない・ストーリー設計がシンプル |
視聴者・収益・制作の3軸
デスク周りには複数のガジェット・機材があり、それぞれを紹介することで自然に長尺動画が作れる構造的なメリットがあります。視聴者にとっても「気になるデスク環境」「使ってみたいガジェット」を発見できるコンテンツとして消費されやすいジャンルです。
デスクツアー撮影に必要な機材一覧
デスクツアー撮影に必要な機材を整理すると、以下の通りです。3つのコア機材を揃えれば、まずは始められるレベルに到達できます。
コア機材(必須3点)
デスクツアーのコア機材3点
| 機材 | 役割 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 4K対応ミラーレスカメラ | 被写体のディテール再現 | デスクのガジェット細部まで鮮明に映す |
| カメラスライダー | 滑らかなカメラワーク | 手ブレなくデスク全体を見せる演出 |
| 三脚 | 安定したカメラ支持 | スライダー+カメラの重量を確実に支える |
役割と必要性の整理
応用機材(クオリティ向上)
カメラ・スライダー・三脚の基本3点が揃ったら、次のステップとして以下の機材を足していくと、ワンランク上の映像になります。
応用機材で広がる撮影の幅
| 機材 | 優先度 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| LED照明(2灯) | ◎ 高 | 夜間・窓のない環境 |
| 単一指向性マイク | ◎ 高 | 解説型のデスクツアー |
| NDフィルター | ○ 中 | 窓際の自然光環境 |
| Vlog用ジンバル | △ 低 | スライダー不使用の移動撮影 |
◎優先度高 ○中 △低
応用機材は撮影スタイルによって優先度が変わるため、まずは3点セットから始めて、必要に応じて足していくのが現実的な進め方です。

照明は意外と後回しになりがちですが、窓のない部屋で夜に撮影する場合は最優先で揃えたほうがよいと感じています。光が足りないと、いくら高画素のカメラでもノイズが乗って画質が劣化します。
カメラスライダーの役割となぜ必要なのか
デスクツアー撮影では、なぜカメラスライダーが定番機材になっているのでしょうか。一度押さえておくと、選び方の判断も自然と早くなります。
カメラのアングルを移動させる方法には、手持ち撮影やスタビライザー(ジンバル)を使う方法もあるでしょう。ただ、これらの方法ではどうしても手ブレや速度ブレが発生してしまい、じっくり被写体を見せたい映像にはノイズになってしまいます。
カメラスライダーの最大のメリットは、カメラの導線が固定されるため、安定した滑らかな映像になることです。これによって、視聴者が被写体に没入できるような演出が可能になります。
- 完全に水平・垂直の動きが安定する
- スロー演出で不自然さが目立たない
- タイムラプス撮影でも動きの軌道がブレない
- 電動なら長時間の自動スライドが可能
- 持ち運びが大変(重量・サイズ)
- 可動域がレール長で決まる
- 手動は技術がないと速度ムラが出る
- 電動はバッテリー管理が必要
特に雰囲気のあるゆっくりとした画面移動を演出するシーンでは、この安定感と滑らかさが必須となります。デスクツアーで「ガジェットをじっくり見せる」「デスク全体を端から端へゆっくり移す」といった定番カットには、カメラスライダーが欠かせない機材です。

筆者も最初はジンバルでデスクツアーを撮っていましたが、編集で見返したときに微妙な揺れが目立ってしまい、結局スライダーに買い直しました。じっくり見せる映像とジンバルは相性が良くないと体感しています。
カメラスライダーの選び方5ポイント
カメラスライダー選びで押さえておきたいポイントを5点に整理しました。撮影スタイルや使う機材で優先度は変わるため、自分の用途に合わせて重要度を判断していくのが現実的でしょう。
耐荷重をチェックする
耐荷重の確認は必須項目です。カメラスライダーに乗せるのはカメラだけではなく、レンズやカメラを設置する雲台の重さも加算されます。
スライダーは横に長い構造のため、その端に重いカメラが移動した時にしなってしまうと画面が傾く原因になります。フルサイズミラーレス+大三元レンズで2kg前後になることが多いため、余裕を持って耐荷重5kg以上を選ぶのが安全です。
手動か電動か
カメラスライダーには手動と電動の2タイプがあり、それぞれ一長一短があります。
手動・電動の比較
| 比較軸 | 手動 | 電動 |
|---|---|---|
| 価格 | ◎ 安い | △ やや高価 |
| 軽量性 | ◎ 軽い | ○ 普通 |
| スロー演出 | × 速度ムラ | ◎ 安定 |
| 長時間自動スライド | × 不可 | ◎ 対応 |
| タイムラプス | △ 不向き | ◎ 最適 |
| バッテリー | ◎ 不要 | × 要充電 |
| 機動性 | ◎ 高い | △ やや劣る |
◎最適 ○良好 △制限あり ×不向き
特にデスクツアーでスローなカメラワーク演出がしたい場合は、電動が圧倒的に有利です。スロー映像では移動が安定していないと不自然さが目立ってしまうため、安定したスライドが命となります。電動は操作もスマホアプリから簡単にでき、長時間の自動スライドも可能なので、タイムラプス撮影との相性も良好です。
持ち運びやすさで選ぶ
カメラスライダーを使うには、本体とともにカメラ・レンズ・三脚も一緒に持ち運ばなくてはなりません。それぞれ重く大きいほうが安定しますが、移動の負担も比例して大きくなります。
室内のデスクツアー専用なら持ち運びはそれほど気にしなくていいですが、屋外撮影と兼用するなら軽量性は重要な選定軸になります。本体重量1〜1.5kg程度が、安定感と機動力のバランスが取れる目安です。
可動域の長さで選ぶ
可動域とは、カメラスライダーに乗せたカメラが移動できる距離のことです。これが長いほど映像で動かせる距離も長くなりますが、スライダー本体も大きく重くなってしまいます。
可動域別の向き不向き
| 可動域 | デスク小物 | デスク全体 | 広い空間 | 機動力 |
|---|---|---|---|---|
| 20〜30cm | ◎ | △ | × | ◎ |
| 40〜60cm | ○ | ◎ | △ | ○ |
| 80cm以上 | ○ | ◎ | ◎ | × |
◎最適 ○対応 △制限 ×不向き
室内のデスクツアーで使用するなら、20〜60cmの可動域で十分なケースがほとんどです。撮りたい映像に合わせた可動域を選ぶのが現実的な判断軸となります。
レール式か非レール式か
最後に押さえておきたいのが、レール式と非レール式(ホイール式・カメラ追従型)の違いです。
レール式は安定感が高い反面、レール長より長く移動できないデメリットがあります。ホイール式や本体追従型は、本体サイズより広い可動域を確保できるメリットがあり、近年は後者のタイプも増えてきました。
おすすめのカメラスライダー3選
ここからは、デスクツアー撮影で定番となっている3つのカメラスライダーを紹介します。手動・電動・追従型の3タイプから1機種ずつ選定したラインナップです。先に3機種を横並びで比較すると、それぞれの強みが立体的に見えてきます。
3スライダー横並び比較
| 項目 | SliderONE v2 | Wing | Motorized Micro 2 |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 電動 | 手動 | 電動 |
| 耐荷重 | ◎ 9kg | ○ 6.8kg | △ 4.5kg |
| 本体重量 | ◎ 1.1kg | ○ 1.4kg | ○ 1.5kg |
| 可動域 | △ 20cm | ○ 40cm | ◎ 54cm |
| 垂直動作 | ◎ 対応 | × 非対応 | × 非対応 |
| 写り込みリスク | △ あり | ◎ 低い | ○ 中程度 |
| 価格帯 | △ 高 | ○ 中 | ◎ 低 |
| 向いている人 | 電動初心者 | 構図重視 | 広域+コスパ |
◎強み ○良 △弱
【電動】Edelkrone SliderONE v2
Edelkrone SliderONE v2 スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 耐荷重 | 9kg以下(垂直動作時は2.3kg以下) |
| 駆動方式 | 電動 |
| 本体重量 | 1.1kg |
| スライダー稼働領域 | 20cm |
小型電動の代表モデル
エーデルクローンのSliderONE v2は、小型・軽量の電動スライダーです。可動域は20cmと小さめですが、電動で動作を制御できるため、机上のガジェット撮影でも安定して滑らかな動作で写せます。
お手軽ながら印象的な映像が撮影できるため、多くのYouTuberに採用されている定番モデルです。垂直方向の動作にも対応しているので、デスクの上から下への撮影にも応用できる柔軟性が大きな強みと言えます。
【手動】Edelkrone Wing
Edelkrone Wing スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 耐荷重 | 6.8kg以下 |
| 駆動方式 | 手動 |
| 本体重量 | 1.4kg |
| スライダー稼働領域 | 40cm |
ホイール式の独自設計
エーデルクローンのWingの特長は、レールではなくホイールを使ってカメラをスライドさせる独自構造です。手動でもかなりスムーズな動きが実現でき、小型ながら40cmという広い可動域を確保しています。
レール式ではないため、縦方向にカメラを向けて後ろに引いた場合でもスライダー本体が写り込みにくいのも大きなメリットです。デスクツアーで本体が画面に入ってしまうリスクが低く、構図の自由度が高い設計と言えます。
【電動】Zeapon Motorized Micro 2
Zeapon Motorized Micro 2 スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 耐荷重 | 4.5kg以下 |
| 駆動方式 | 電動 |
| 本体重量 | 1.5kg |
| スライダー稼働領域 | 54cm |
レール長以上の可動域を実現
ZeaponのMotorized Micro 2の最大の特徴は、レール長が33cmにもかかわらず可動域が54cmあることです。カメラの移動に合わせてレールそのものも左右に移動するため、レール長より広く可動できる独自構造を採用しています。
電動駆動ではスマートフォンからのリモートコントロールが可能なほか、物理ボタンも搭載しています。スマホアプリを起動しなくても操作できるため、現場での撮影テンポを維持しやすい設計です。なお2026年現在、後継機としてMicro 2 Plus・E600・E800などのバリエーションも展開されています。

筆者の周囲のクリエイター仲間ではSliderONE v2が一番採用率が高く、次いでZeaponという印象です。Edelkrone Wingはホイール式の独特な動きが好きな人向けで、はじめての一台にはSliderONE v2が一番外れがないと感じています。
カメラスライダー用の三脚選び
カメラスライダーは固定して使うため、雲台を上下左右に動かせる動画用三脚だけでなく、カメラ用三脚のどっしりした頑丈なモデルも使えます。
三脚選びでは、何より耐荷重のチェックが重要です。スライダーの重量だけでなく、上に設置するカメラ・レンズ・雲台の重さもすべて三脚にかかるからです。
加えて、カメラスライダーは左右に長い構造で、その端まで重いカメラが移動します。バランスを崩さないように、耐荷重には余裕のあるモデルを選ぶのが基本です。
Manfrotto MKELMII4BK-BH
ManfrottoのMKELMII4BK-BHは小型軽量の三脚です。自重1.55kgと軽量にもかかわらず、最大耐荷重は8kgまで対応します。
折り畳んだときの長さが42.5cmと短いため、持ち運びや収納もしやすいのが利点です。デスクツアー以外の撮影でも兼用できる汎用性の高さが魅力と言えます。
Manfrotto MKBFRA4GTXP-BH
格納時の長さが43cmと扱いやすいサイズでありながら、最大耐荷重は12kgあります。マクロ写真用に設計された三脚で、各脚を90度に開いて地面にペターっと這った状態にできるなど、自由度の高いセッティングが可能です。
脚を大きく広げられるという特徴は、カメラスライダーのように長くて重いものを載せるときにも力を発揮します。安定性と可動範囲の両立を求めるなら、有力な候補と言えるでしょう。
Benro Adventure 2 TAD28AIB2
中国を代表するメーカーBenroのAdventure 2 TAD28AIB2は、自重2.21kgで最大耐荷重10kgのバランス型モデルです。
Benroの三脚の最大の特徴は長期保証がある点です。本製品もAmazonで購入すると3年から5年の保証が付くケースが多く、長く使い続けることを前提にすると安心感のある候補と言えます。
Leofoto Ranger LS-324C+LH-40
Leofoto Ranger LS-324C+LH-40は、自重1.88kgに対して最大耐荷重15kgという驚異的なスペックを持つ三脚です。スライダー+大型カメラの組み合わせでも余裕で支えられる剛性を備えています。
各脚90度回脚が可能で、かなりの安定感と自由なセッティングを両立できる設計です。コストパフォーマンスを重視するなら、Leofotoは有力な候補に挙がります。

筆者は最初Manfrottoの8kg対応を使っていましたが、スライダーを乗せると端で微妙に揺れるのが気になって、最終的にLeofotoの15kg対応に買い替えました。三脚は最初から耐荷重12kg以上を選ぶほうが結果的に安上がりだと痛感しています。
デスクツアーに最適なミラーレスカメラ3選
デスクツアーでモノのディテールを詳細に表現するためには、4Kによる高画質な撮影が推奨です。スマホでも4K撮影はできますが、デスクツアーのように室内の暗い環境ではセンサーサイズの小さいスマホでは画質が落ちます。
ミラーレスカメラは大きなセンサーで撮影できるため、光量の少ない室内でもキレイに、そしてダイナミックレンジの広い豊かな動画が撮影できます。レンズ交換も可能で、デスク全体を撮るには広角レンズ、小さいものを大きく撮りたければマクロレンズへ切り替えられる柔軟性も大きな強みです。
ここでは3機種を世代で横並びにし、選び分けの軸を整理しました。
α7 V / IV / III 世代比較
| 項目 | α7 V | α7 IV | α7 III |
|---|---|---|---|
| 発売年 | 2025年12月 | 2021年12月 | 2018年3月 |
| 画素数 | 3300万 | 3300万 | 2420万 |
| 4K60p | ◎ フルサイズ | △ S35クロップ | × 非対応 |
| 4K120p | ◎ 対応 | × 非対応 | × 非対応 |
| ダイナミックレンジ | ◎ 16stop | ○ 15stop | ○ 15stop |
| AI被写体認識 | ◎ 強化 | △ 標準 | × 非搭載 |
| 価格帯(2026年) | △ 34〜42万 | ○ 26〜28万 | ◎ 中古15〜18万 |
| 向いている人 | 本格動画運用 | 主流コスパ層 | 入門・最安 |
◎最高 ○良 △制限あり
Sony α7 V ILCE-7M5 ボディ
Sony α7 V 主要スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 発売日 | 2025年12月19日 |
| 有効画素数 | 約3,300万画素(フルサイズ部分積層型) |
| 動画 | 4K60p フルサイズ・4K120p (Super 35mm) |
| ダイナミックレンジ | 最大16ストップ |
| 市場想定価格 | 約42万円前後 |
| 価格.com最安(2026年5月) | 約34万円〜 |
2025年12月発売の最新世代
α7 Vは2025年12月発売の最新世代フラッグシップ系ベーシックです。α7 IVから4年ぶりの後継機で、AI処理に強い「BIONZ XR2」と部分積層型センサーを搭載しています。
α7 IVが4K60pでSuper 35mmクロップが必要だったのに対し、α7 Vは4K60pをフルサイズのまま記録でき、さらに4K120pのハイフレームレート撮影にも対応しました。デスクツアーの「滑らかなスロー演出」を本格的に追求したいなら、α7 Vが現時点の本命候補です。
背面モニターも4軸マルチアングルになり、デスク上の撮影で多用するローアングル・ハイアングル両方の確認がしやすくなりました。価格は約42万円前後と高めですが、長く使う一台として考えると投資価値は十分にあります。
Sony α7 IV ILCE-7M4 ボディ
2021年12月発売のSony α7 IVは、動画ユーザー待望のミラーレスカメラです。SONYのカメラは動画撮影に向いているとして、現在も多くのYouTuberに愛用されています。
SONYのカメラが選ばれる主な理由は次の3つです。
SONY機が動画ユーザーに選ばれる理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| AFが優秀 | ミラーレスカメラの中でも追従性能が業界トップクラスです |
| ダイナミックレンジが広い | 諧調が豊かで暗部・明部の表現力が高い水準にあります |
| レンズが豊富 | GMレンズや3rdパーティ製レンズが充実しています |
AF・諧調・レンズの3軸
α7 IVはフルサイズのミラーレスカメラでセンサーサイズが大きく、光量の少ない室内で撮影するデスクツアーでも高画質な映像になります。4-2-2の10bitサンプリングに対応したことで、豊かな諧調表現も可能になりました。
4K60fpsでの撮影もSuper 35mmクロップになりますが対応しており、再生フレームレートを24fpsや30fpsとすれば、4Kの高画質でも滑らかなスロー再生が実現できます。2026年現在の市場価格は約26〜28万円と、発売当初の約35万円から大きく下がっており、コスパで選ぶならα7 IVが現実的な落としどころです。
Sony α7 III ILCE-7M3 ボディ
α7 V・α7 IVは確かに素晴らしいカメラですが、価格がまだ高めなので手が出せない方もいるでしょう。そういう場合は、二代前の機種であるα7 IIIがおすすめです。
SONY機のメリットである優れたAF・諧調豊かな画質・レンズの豊富さは同じで、後継機が2世代出たことで中古市場に多く流通しています。2026年現在、中古であれば15〜18万円台で入手できる相場感です。
4K撮影も30fpsまでが対応で、精細な映像を撮ることができます。初めての本格カメラとして、コスパ重視で選ぶならα7 IIIは今でも有力な候補です。

筆者は2020年からα7 IIIを5年以上使い続けていますが、デスクツアー用途なら現役で十分な性能を発揮するカメラだと感じています。最初の一台として迷っているなら、α7 IIIの中古から始めて、本格運用で4K60pが必要になってからα7 IV/Vにアップグレードする流れが合理的です。
デスクツアー撮影のテクニック5選
機材が揃ったら、次は撮影テクニックです。押さえておきたいテクニックは5つに集約されます。
カメラワーク:スライダーで横移動と寄り引きを組み合わせる
デスクツアーの定番カメラワークは、「横移動でデスク全体を見せる」「寄りでガジェットのディテールを見せる」の2つです。スライダーを使った横移動と、固定カットでの寄りを交互に挟むだけで、視聴者を飽きさせない構成になります。
寄りカットは1カット5〜10秒程度に抑え、複数のガジェットを順番に見せていくのがリズム感のある編集の基本です。
ライティング:3点照明でデスクのムードを作る
デスクツアーでは「3点照明(メインライト・サイドライト・バックライト)」を意識すると、本格的な雰囲気が出せます。窓際の自然光が使える時間帯ならそれをメインにし、夜間ならLEDライト2〜3灯で代用しましょう。
特にデスクツアーは「映え」が重要なジャンルなので、ライティング次第で印象が大きく変わります。Aputure製のLEDパネルやUlanziのコンパクトライトが、価格帯ごとに有力な候補です。
音声:ナレーションで「使い心地」を伝える
デスクツアーは「映像で見せる」だけでなく、「ナレーションで使い心地を伝える」ことで価値が一気に上がります。単一指向性マイクで自分の声を録音し、各ガジェットの実用性や購入動機を解説するのが王道のスタイルです。
声がない映像だけのデスクツアーは「ただのモノ紹介」に留まりがちなので、ナレーションを加えるだけで視聴維持率が大きく改善する傾向です。
編集:BGMと効果音で雰囲気を演出する
デスクツアーではBGMと効果音の選び方が動画のクオリティを左右します。Lo-fi Hip Hop・チル系のBGMが定番で、視聴者がリラックスして見られる雰囲気を作る役割を果たします。
効果音は「ガジェットを取り出す音」「キーボードのタイピング音」など、ASMR的な要素を入れると視聴者の没入感が高まる仕様です。
構図:4Kでクロップして寄りカットを作る
4Kで撮影した素材は、1080p(フルHD)に書き出す際にクロップ(切り出し)することで、寄りカットを作ることができます。1台のカメラで全体カット+寄りカットの両方が撮れるため、撮影の手間を大きく削減できる便利なテクニックです。
α7 IVのような4K60p対応機種なら、クロップ後でもフルHDの解像度を確保できるため、編集の自由度が高くなります。

4Kクロップは編集時間が劇的に短縮できるテクニックなので、最初に覚えておくと撮影現場での「もう一回撮り直し」を相当減らせます。筆者は1本の動画でカメラを動かさず、編集段階で寄りカットを生成する運用に切り替えてから、撮影時間が半分になりました。
動画の広告収益を他人に奪われないBGM選び
デスクツアー動画の機材を揃えて撮影スキルが上がってくると、自然とYouTubeでの収益化を目指したくなります。せっかく揃えた機材を活かして、デスクツアー・ガジェット紹介・レビュー動画を投稿してみたくなるのは自然な流れです。
ただし、ここで見落とされがちなのが「BGMの著作権リスク」。フリーBGMサイトの楽曲を使うと、サイト側がライセンス方針を変更したり、原作者が後から権利を主張したりすると、過去動画にまで遡って著作権Claimが入ることがあります。Claimが付くと、その動画の広告収益はクリエイターではなく権利者に分配される――いわゆる収益逆流の状態です。
例えば、何時間もかけて編集した10万再生のデスクツアー動画でClaimを受けると、本来5,000〜7万円入るはずの広告収益が他人の懐に入ります。スライダー・カメラ・三脚の機材投資30〜60万円をしているのに、収益は1円も手元に残らない――これが、動画運用で見落とされがちな最大のリスクです。
収益喪失を防ぐためのArtlistという選択
筆者がフリーBGMから有料サブスクへ切り替えた最大の理由は、この状態を構造的に避けたかったからです。Artlistのような有料サブスクは、月額1,800円〜(年間プラン)で30,000曲以上の楽曲が商用利用OKになります。
フリーBGMとArtlistの構造比較
| 項目 | フリーBGM | Artlist |
|---|---|---|
| 楽曲数 | △ 数百〜数千曲 | ◎ 30,000曲超 |
| 商用利用 | △ サイト次第 | ◎ 全プラン対応 |
| 著作権Claim対策 | × 事後対応のみ | ◎ YouTube公式登録 |
| 契約終了後の動画 | × 不安定 | ◎ 永続カバー |
| Lo-fi/チル系 | △ 限定的 | ◎ 豊富 |
| 月額(年払い時) | ◎ 無料 | △ 1,800円〜 |
◎強み ○対応 △限定的 ×非対応
特に重要なのは「契約終了後も動画が守られる」点です。Artlistの場合、契約期間中に公開した動画は解約後も継続的にライセンスがカバーされます。これは、長期的にデスクツアー動画を投稿し続けるクリエイターにとっては精神的な安心材料になるはずです。
加えてArtlistはLo-fi Hip HopやチルアウトなどデスクツアーやVlogに合うジャンルが豊富で、楽曲探しの時間も大幅に短縮できます。フリーサイトでは見つけにくい良質な楽曲が手に入るため、編集効率も上がります。
裏を返せば、無料BGMで節約した数百〜数千円のために、1動画分の広告収益(数千〜数万円)を失うのは合理的とは言えないでしょう。Artlistには2ヶ月無料で試せる体験プランもあるため、まずはArtlistの無料体験を解説した記事で実際の使い勝手を確認してみるのが現実的なステップです。
デスクツアー動画を投稿し始めて2年目くらいに、過去動画15本にまとめて著作権Claimが入りました。フリーサイトのLo-fi系楽曲だったんですが、提供元がライセンス方針を変えたみたいで、過去動画の広告収益が突然ゼロになったんです。月にして3万円ほどでしたけど、半年分の収益が一気に失われた感覚で、本当にショックでした。それからArtlistに切り替えて、デスクツアーに合うLo-fi系も豊富で、今は月1,800円の安心料だと思って継続しています。

筆者も3年前にArtlistへ切り替えてから、過去動画にClaimが入る不安がなくなり、編集時にBGM選びで悩む時間も激減しました。月1,800円は機材投資30万円に対する保険料と考えれば、十分に安いと感じています。
デスクツアー撮影に関するよくある質問
まとめ:機材を揃えて高クオリティなデスクツアーを撮る
デスクツアー動画の必要機材を一言でまとめると、「4K対応ミラーレスカメラ+カメラスライダー+三脚」の3点セットに集約されます。SONY α7 V/IV/IIIのフルサイズミラーレスをベースに、Edelkrone SliderONE v2やZeapon Motorized Micro 2のような電動スライダー、Manfrotto・Benro・Leofotoの耐荷重に余裕のある三脚を組み合わせれば、視聴者を惹きつける滑らかなカメラワークの動画が撮れるようになるはずです。
ただし、デスクツアーで撮影スキルが上がってきてYouTubeに投稿し始めると、もう一段別のリスクが浮上します。フリーBGMの著作権Claimによる収益喪失は、動画運用を始めて初めて直面する隠れた落とし穴です。月1,800円の安心料で、1動画あたりの広告収益(数千〜数万円)を守れるのなら、合理的な防衛策として検討する価値があります。
機材を揃え、構図を工夫し、編集を重ね――そうやって積み上げてきたデスクツアー動画の制作スキルを、最初から動画の広告収益を他人に奪われないで済む環境で活かしていくのが、長く続けるための一番の近道なのかもしれません。なお、ArtlistとEpidemic Soundのどちらが自分の制作スタイルに合うか迷う場合は、有料BGMサブスク12社を比較した記事もあわせて読んでおくと、判断が早くなるはずです。
楽曲制作・マスタリング・音楽サブスクを編集部にて実機検証。クリエイター向けの実践的な情報を2020年から発信中







